[REVIEW] 花とアリス殺人事件
映画『花とアリス殺人事件』公式サイト http://hana-alice.jp/
前半と後半で印象がこれだけ変わる映画もないなぁというのが正直な感想です。後は、見たような景色が多い映画というのは、なかなか本編に集中するのが厳しいなと(笑)
最初のうちアリスが走り回るシーンとかで、動きがギクシャクしているように見えるのがかなり違和感を感じました。動いていない訳ではないのですが、普段見ているアニメと違うぞと…。パンフレットを読んでみるに、通常の日本アニメとは全く異なる技法で制作が行われたそうです。予告でも何か雰囲気の違うアニメであることは伝わってきたものの、実際に見るとかなり違和感を感じました。序盤のストーリーが若干キテレツだったせいもあって、正直「うむむむ」という感じでした。
ただ、ハナが出てくるころから、ストーリーにはまったというかハナちゃんの可愛さにはまったというか…。中学生なのに終電に乗り遅れたり、車の下で夜明かししたりとやってることはむちゃくちゃですが、幼なじみに対する愛の強さはすごいなと。まあ、普通幼なじみの容態とかは知らされるだろうとは思うのですが、思いの強さにほだされたというか、いかにもアニメ的な結末に安心させられたというか。独特の表現技法に頭がなれてきたというのもあるかもしれません。
物語を通してみると、どうしてユダ君は4人に婚姻届けをくばりまくったのかとか、どうしてモノ付きの振りが簡単にクラス全員に信じられたのかとか、突っ込みどころは満載ではありますが、そのあたりが逆にアニメらしいかなと言う気もします。ただ、やっぱり声優さんはプロを使った方がというのは、ジブリほどではないですが強く思いました。
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