[REVIEW] 攻殻機動隊 ARISE border:4 Ghost Stands Alone
攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-公式サイト。 http://kokaku-a.jp/
今回の第4作のテーマは「オマージュ」だそうで、確かに、ビルから飛び降りる素子さんを筆頭に、観たようなシーンや台詞が連発だったなぁと言う印象です。ただし、それ以上に驚かされたのが、2015年の新作映画化の発表でしょうか。元々渋い作品なのでマーケティング面で若干どころではなく心配だったのですが、新作映画を作るほどには好評らしいということで、ファンとしては一安心というところです。
茅野さんとか小野さんとか、攻殻らしからぬ若手を起用してきましたが、まあ元々異端なキャラなのでありなのかなという感じです。攻殻の濃いキャラに混じって演技をしてもらってお疲れさまでしたという感じでした。「緊張している」という茅野さんの様子も宜なるかなと言う感じです。
前作までと比べると素子さんは比較的お仕事をがんばってます。ただ、いきなりテロを防ぐのに失敗したり、まだまだ感は否めません。それは素子さんに限らずバトーさんやサイトウさんも同様で、色々な意味でみんな若いなと言う感じです。
そして、ゴーストとネットの絡みと言う攻殻のメインテーマへ繋がるストーリー。相変わらず難解で一回みただけではよくわかりませんが、そこがいかにも攻殻らしい気がしました。結局エマさん達がゴーストを捨ててまでいきることにこだわった理由はなんなのか、そして結果として2人がどうなったのかは、素子さんたちの推測で語られるのみで、結末は出ていません。ただ、そんな葛藤の積み重ねで、今後のシリーズにつながったというのはなんとなくわかった気がします。
まあ、1回みただけではわからないし、ARISEのみならず、これまでの作品を見返してわかるようなネタも随所にあることだと思います。それでも過去作品を見てみたいなと思わせるのが攻殻のすごさだとは思うし、重苦しいテーマの連続でみると激しく疲れますが、でも見ないではいられないARISEのすごさだと思います。唯一心配なのは、こうしてARISEを含めてうまくつながった世界観に、新作映画がどう絡んでくるのかということでしょうか。なにより、これまで同様、坂本素子でいくのか、あるいは田中素子の復活がなるのかというところが、ファンとしては大変気になるところです。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- [REVIEW] 花とアリス殺人事件(2015.03.21)
- [REVIEW] ラブライブ!The School Idol Movie(2015.06.14)
- [REVIEW] 攻殻機動隊 新劇場版(2015.06.20)
- [REVIEW] 百日紅~Miss HOKUSAI~(2015.06.21)
- [REVIEW] 台風のノルダ(2015.06.21)