[REVIEW] 翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 前編
[REVIEW] 翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 前編
「翠星のガルガンティア」アニメ公式サイト http://gargantia.jp/
OVAの先行公開ということではありますが、さすがにスクリーンにかけることを前提ということで映画といっても問題ないクオリティの仕上がりだったと思います。チェインバーが海の底に沈んでしまったということでどんな続編を作れるのか、正直かなり心配していましたが、半年たって地球になじんだレドの成長という意味で、素晴らしい後日談に仕上がっていたと思います。
クーゲル船団出身で、エイミーの後輩となって配達業務を行うことになったリーマ、機械に詳しかったりユンボロを乗りこなしたり、出来る理系女子的なオーラを漂わせています。ただ実はマシンの使い手らしく聞き慣れない言葉を喋っていたり怪しさ満載です。今のところ宇宙人のレドに興味津々の女の子という立ち位置ではありますが、今後どのようなことをたくらんでいるのか、かなり注目です。
一方、レドとエイミーはすっかり恋人モード。さすがに手をつないだりはしないようですが、一緒にお出かけぐらいは気兼ねなくするようになりました。沈没船の引き上げでレドが事故に巻き込まれた時のエイミーの取り乱しようは、もう友達というレベルを凌駕した状態です。まあ、テレビシリーズのころからそういう状態ではありましたけどね(笑)
クーゲル戦闘後の「今」と、回想で語られる「昔」をうまく組み合わせることで、50分という時間以上の濃密なストーリーとなったことには感心しました。TVシリーズでは語りきれなかった日常生活にもしっかりスポットを当てつつ、嵐のシーンや沈没船の引き上げのシーンでしっかり見せ場を作る。「今」にチェインバーはいないけれど、でもレドがパイロットとして活躍するシーンはいかにもガルガンティアらしいと感じました。後は、3人娘がしっかり存在感を出していたところも。
TVシリーズの補完という総集編的な面も出しつつ、決戦から半年後という新しいストーリーを紡ぎ、銀河同盟との関係という意味でも新しいロボットを登場させる。これだけ盛りだくさんな作品を作ったにも関わらず、まったく破綻していないというのは本当にすごいことだと思います。TVシリーズを見た人には当然見てほしい作品ですが、映画館で始めてみた人にも、これを期にTVシリーズを見たくさせるような素晴らしい出来だったと思います。
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