[REVIEW] Transformers: Age of Extinction
映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』公式サイト http://www.tf-movie.jp/
前作の軍隊賛美かのような派手な戦闘シーンはなくなりましたが、主人公がスーパーマン顔負けの大活躍をするのは相変わらず。ロボットを描きつつも人間至上主義が見えるあたりが、ハリウッド映画らしさでもあり日本のアニメファンが違和感を感じるところなんだと思います。
今回の主人公は自称ロボット工学研究家を名乗る無職の男性。高校時代の早婚で40前にして年頃の娘がいたりするのは、ストーリー的には華がありますが出来すぎです。そんな彼が廃館した映画館で見つけたトレーラーが実はオプティマスだったというところから人生の歯車が狂っていくわけです。真相を求めてシカゴへ飛んだり、そこからシードなる怪しい武器まがいのものを守るために北京や香港に飛んだり、もはや合衆国だけでは足りずに世界中を飛び回ることに。最終決戦の血が香港だったのは、軍とあまり関わりたくなかったということなのでしょうか…。色々あったのですが、どうにか地球の平和が守られてプライムが飛び立つまで3時間弱、見応えは満載ですがさすがに長いです(笑)
しかし、同盟関係にあった人類に裏切られ、仲間も殺されたのに結局地球のために戦ってくれる司令には本当に頭が下がります。彼ほど不遇の人生を送っている人はそうはいないと思います。まあ、動力系等を破損されてうごかなるような状態でどうやって映画館までたどり着いたのか、その後どうやって完全復活を遂げたのか、気になる点はたくさんありますが、そこは言ってはいけないことなのでしょう。デストロンも無事復活を果たしたようなので、きっと司令も任務を終えたら何事もなかったかのように帰って来て、何事もなかったように新しいパートナーと冒険を繰り広げることになるのでしょう。今回は一応前回の大決戦の話が出ましたが、話のつながりとか、前回の主人公や前々回の主人公はどうなったとかは、本当になかったかのように触れられていません。まあ、5年もたてば色々変わるということでしょうが。
アクション映画としては、時間が長すぎること以外は大変見応えがありますし、メカ的な面でも見るべき点はたくさんあります。トランスフォーマーをアニメで楽しんだファンでなければ、素直に楽しめる点の多い映画だとは思います。ただ、全く違う物を描いているのに吹き替えで司令を玄田さんにやらせるのはちょっとなぁ…とは思います(笑)
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