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2014年8月

2014/08/31

注目映画公開スケジュール(201409前半/後半)

9/6
 イン・ザ・ヒーロー              http://in-the-hero.com/
   あまり邦画は見ない人ですが、映画好きとしては見ておかなければいけない作品
  なのかなと。特撮ファンとかも注目な作品かも。

 フライト・ゲーム               http://flight-game.gaga.ne.jp/
   リーアム・ニーソンらしいアクション映画ですが、サスペンス要素も盛り込まれて
  ますます見所満載か。しかし戦う62歳ってすごいな

 攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone  http://www.kokaku-a.jp/index.php
   結構長い間楽しませてもらいましたが予定通り全4作で完結のようです。内容的にも
  難しい面もあって一般受けの大ヒットには繋がらなかったのかも。

9/13
 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー      http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/gog
   マーベル作品なので、安定の面白さはあると思います。後はアメコミ映画が好きか
  嫌いかという点につきるかと。

9/19
 猿の惑星:新世紀(ライジング)        http://www.foxmovies-jp.com/saruwaku-r/
   個人的には猿に支配された地球なんてシチュエーションは好きではないのですが、
  大作という意味では見ておくべき作品だと思います。

 弱虫ペダル Re:RIDE              http://yowapeda.com/reride/
   TVシリーズ1期の総集編の先行公開という事になりそうです。残念ながらTVシリーズ
  ノーチェックですが、逆にそのチェックのためにちょうどいい作品みたいです

9/20
 ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.1 サン・トロンの雷鳴

                        http://w-witch.jp/
   TV2作、映画ときて続いてはOVA、第3期ではないのがちょっぴり残念ですが、
  でも楽しみな新作です。

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[REVIEW] 宇宙兄弟#0

アニメ映画『宇宙兄弟#0』公式サイト  http://wwws.warnerbros.co.jp/uchukyodai-movie/

  人気マンガ及びアニメの前日談という意味では大変によくできた作品だったと思います。ハイクオリティや驚きの展開というようなものはありませんが、作品を愛する人達にはとても楽しめる安心の作りだったように思います。
  弟が宇宙飛行士として月にいく前、そして兄が会社を首になる前の出来事ですが、どちらもそれぞれドラマがあったようです。あこがれの宇宙飛行士のブライアンとの出会い、そして別れを経験した弟と、地方の販売店で慣れぬ仕事に苦戦する兄、どちらもそれはそれでおもしろくはあるのですが、個人的にはどちらかに絞ってもよかったのかなぁという気がします。「宇宙」を名乗るからにはやっぱり宇宙の話がメインになってほしいと思うわけで、本社にカムバックするお兄ちゃんも嫌いではないのですが…。
  個人的には、次世代の月ロケットが基本的にアポロと同じ作りなのはどうなんでしょうとは思うところです。さすがにスペースシャトルを使うわけにはいかないのでしょうが、もう少しやりようがあるというか、どうせそういう計画はないんだからもう少し斬新であってもよいというか。ただ、宇宙工学にとっての10年なんて、あってないような月日なので、SF的な進歩がないのはしょうがないのかなとは思います。
  正直、TVアニメがどういう形で終わったのかは知らないのですが、この映画をきっかけに続編とか言う話が出てきたりするものなのでしょうか。話は地味だけど、リアリティに飛んでいただけに、是非とも第2期なんて話が出てくればいいなとは思います。原作も続いていることですし。まあ、NASAやJAXAの情勢にも関係することなので簡単には言えないことかもしれませんが。

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2014/08/30

[REVIEW] ガンダム Gのレコンギスタ(#1-#3)

ガンダム Gのレコンギスタ  http://g-reco.net/

  予想通りというか予想以上に富野節全開の、実にガンダムらしいガンダムというような仕上がりになっていたように思います。
  作品上で時代背景の詳しい説明はありません。とりあえず、宇宙世紀からかなりの年代が経っていることはわかるのですが、それがどれくらいで、その後どんな情勢となっていたのかはわかりません。ただ、法王を筆頭とする宗教界が世界の一翼を支配していること、そして相変わらず世界が一枚岩でなく対立が続いていることが伝わるのみです。
  なにより、3話相当まで見せてもらいましたが、今のところ「ガンダム」と言う名称は出てきません。空から降ってきて主人公らしき少年が乗り込んだマシンがガンダムらしき見た目を保持していますが、G-セルフなる名称で呼ばれています。そのロボットと作業用ロボットがバトルを繰り広げたり、海賊と称される組織が攻めてきて戦ったりしていますが、今のところバトルの激しさは宇宙世紀とターンAの間という感じに見えます。
  そして今回のストーリーは王道の「ボーイ・ミーツ・ガールズ」です。空から降ってきた…訳ではないのですが、エレベーターに攻めてきてとらわれの身となった姫さまらしき女の子をめぐって、主人公とその幼なじみらしき女の子が振り回されるという展開です。まあ、モビルスーツに関わった少年が、対抗勢力の間を振り回されるというのも、なんともガンダムらしい展開な気がします。
  「(ガンダム世代ではなく)今の子供達にみてほしい」と監督はいっていましたが、ガンダム世代の大人達にも十分楽しめるストーリーだと思います。初めてガンダムをみたとき、そしてVガンダムやターンAをみたときのような驚きと感動を、再び味わうことが出来るのはとっても嬉しい事だとは思います。まあ、本当のターゲットの子供達に受け入れられるかどうかは、そもそも今の子供達がアニメにどれだけ興味を持っているかにかかっているような気がしないでもないですが…。

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[REVIEW] 新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-

新劇場版「頭文字D」公式サイト  http://initiald-movie.com/index.html

  前回のアニメ化から16年、CG技術の進歩に驚かされたと言うのが正直な印象です。当時はCGが売りの一つだったんですが(笑) ストーリー的には多分、前回と変わってはいないと思います。豆腐屋の息子が並みいる走り屋たちをぶっちぎっていき、そこにちょっとエッチな女の子がなぜか絡んでくる、というのは変わってないみたいです。車の競争に女の子が必要かと言われるとよくわかりませんが、まあ痴女な真礼ちゃんは嫌いではないのでよいと思います。
  CGは進化したものの、21世紀にもなって「ハチロク」でレースと言う設定はどうなんだと。そこがストーリーの根幹だけに変えるわけにはいかないとはいえ、今更感は否めません。まあ、そういうことを論じるほど市販車に詳しくはないので、小さい車ががんばっているということでよいのですが。後は、タイムアタックなのに同時に走り出したりとか、それはレースだろうという感じではありますし、そもそも公道で走るのに対向車がいないとか、どこまで田舎ですかとか、ドリフトとかしている時点でタイヤが痛むでしょうとか、突っ込みどころ満載なシチュエーションなのは相変わらずです。
  それでも、最新のCG技術での競争シーンをみるだけでも映画館に足を運ぶ価値はあると思います。個人的には、川澄さんのなつきちゃんもそれはそれで味があったのですが、真礼ちゃんの方がエロいからいいかなぁと言うのが、一番印象に残ったところでした。後は、次作が1年後と言うのも(笑)

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[REVIEW] THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第4章

「機動警察パトレイバー」実写版プロジェクト 公式サイト"  http://patlabor-nextgeneration.com/

   気がつけば第4章、ちょうど折り返しまできましたが、実写になってもパトレイバーらしさは変わらず、それでいてアニメを連想させつつもでもちょっと異なるストーリーは、アニメファンにもそうでない人にも楽しめる仕上がりになっていると思います。
  エピソード6は、1ヶ月待たせた上での怪獣話の後編。たしかに公約通り怪獣は出てきましたが、まさか劇中での映像として出てくるとは…。確かにいきなり予告で出してる時点でおかしいとは思ったのですが(笑) それでも、しっかり特撮で怪獣と町並みを作ってくるあたりはさすがです。ストーリーに関しては、まあ実写でやるとしたら巨大怪獣を出すわけにはいかないんだろうなと言うことで、強引ではありますが悪くはない落としどころだったとは思います。まあ、200人の尻子玉を抜かれたハゲダイバーはどうかとは思いますが(笑)
  エピソード7はうって変わって爆弾魔対特車二課と言うシリアスな展開でのギャグストーリー。そもそもなぜ2課に爆弾を仕掛ける必要があったのか、そしてどうやって仕掛けたのか。ラストの爆弾で飛ばされた千葉さんはどうなったのか、と突っ込みどころは満載ですが、そこがパトレイバーの持ち味と言うことで。しかし「千葉さんに最後に飛んでもらえば怒られないかな」とか監督が言うのはどうかと思います。まあ、カーシャさんが格好いいからいいんですが。
  アニメから実写になることで色々残念になるかと言う懸念は多々ありましたが、実写であることを逆手にとっい色々遊んでいるのが面白いところです。次はお約束のダンジョンストーリー、まさかあれを実写でやるとは、という感じで次回も楽しめそうです。さすがに、怪獣は出ないかなとか思いますが、クロコダイルとかタイトルが付いているので、きっとワニは出ない気がします(笑)

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2014/08/16

[REVIEW] Transformers: Age of Extinction

映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』公式サイト http://www.tf-movie.jp/

  前作の軍隊賛美かのような派手な戦闘シーンはなくなりましたが、主人公がスーパーマン顔負けの大活躍をするのは相変わらず。ロボットを描きつつも人間至上主義が見えるあたりが、ハリウッド映画らしさでもあり日本のアニメファンが違和感を感じるところなんだと思います。
  今回の主人公は自称ロボット工学研究家を名乗る無職の男性。高校時代の早婚で40前にして年頃の娘がいたりするのは、ストーリー的には華がありますが出来すぎです。そんな彼が廃館した映画館で見つけたトレーラーが実はオプティマスだったというところから人生の歯車が狂っていくわけです。真相を求めてシカゴへ飛んだり、そこからシードなる怪しい武器まがいのものを守るために北京や香港に飛んだり、もはや合衆国だけでは足りずに世界中を飛び回ることに。最終決戦の血が香港だったのは、軍とあまり関わりたくなかったということなのでしょうか…。色々あったのですが、どうにか地球の平和が守られてプライムが飛び立つまで3時間弱、見応えは満載ですがさすがに長いです(笑)
  しかし、同盟関係にあった人類に裏切られ、仲間も殺されたのに結局地球のために戦ってくれる司令には本当に頭が下がります。彼ほど不遇の人生を送っている人はそうはいないと思います。まあ、動力系等を破損されてうごかなるような状態でどうやって映画館までたどり着いたのか、その後どうやって完全復活を遂げたのか、気になる点はたくさんありますが、そこは言ってはいけないことなのでしょう。デストロンも無事復活を果たしたようなので、きっと司令も任務を終えたら何事もなかったかのように帰って来て、何事もなかったように新しいパートナーと冒険を繰り広げることになるのでしょう。今回は一応前回の大決戦の話が出ましたが、話のつながりとか、前回の主人公や前々回の主人公はどうなったとかは、本当になかったかのように触れられていません。まあ、5年もたてば色々変わるということでしょうが。
  アクション映画としては、時間が長すぎること以外は大変見応えがありますし、メカ的な面でも見るべき点はたくさんあります。トランスフォーマーをアニメで楽しんだファンでなければ、素直に楽しめる点の多い映画だとは思います。ただ、全く違う物を描いているのに吹き替えで司令を玄田さんにやらせるのはちょっとなぁ…とは思います(笑)

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2014/08/10

[REVIEW] Godzilla

映画『GODZILLA ゴジラ』公式サイト  http://www.godzilla-movie.jp/

  相変わらずアメリカ軍が格好よく描かれていたり、家族の絆というのがより強く描かれるというハリウッド色はあったものの、今回描かれていたのは間違いなく「ゴジラ」だったと思います。少なくとも、前作のような「トカゲ大作戦」とはいい意味で全く異なるものであるのは間違いないところです。
  物語はいきなり原子力施設で始まって、そこで謎のメルトダウン発生とか、富士山の麓の町が廃墟に化すとか、昨今の日本ではタブー視されているような描写のオンパレードで始まります。原発事故で母を失った少年が大人になり、再び怪獣と運命の出会いを果たすというのは、いかにもハリウッドが好きそうな展開だと思います。
  そして立ち入り禁止区域で、謎の怪獣を育てて放射線を除去しているというなんともトンデモな設定は、いかにも怪獣映画らしいところです。怪獣が大暴れの末逃げ出すというのもお約束な展開ですが、なんか足が細くて昆虫っぽいゴジラとは似ても似つかぬ怪獣です。見た目は細くてもそ十分に強くて人類にはなすすべもないのですが…。そして、ネバダに捨てられていた雌が目覚めてサンフランシスコで再会ですが、そこに立ちはだかるのがゴジラということになる訳です。攻撃されたりはしていますが、とりあえず謎の怪獣達から人類を守ったという立ち位置になるようです。結果として町をあれだけ破壊しても救世主扱いしてもらえるのは、アメリカ人的にありなのかと言うのは気になりました。なんか、2匹の敵を倒して倒れたゴジラを研究施設に回収とかやると思ったのですが(笑)
  結局ゴジラの正体とかは一切謎のままですが、怪獣映画としては正しい展開なんだとは思います。力つきていたと思いきや、突然立ち上がって海に帰っていくというのも、続編を作るには最高の展開です。正直特撮には詳しくないのですが、「よくわからないけどゴジラすごかった」と言う印象を受けた時点で、映画としては成功だったのだと思います。渡辺謙さんは、謎の科学者を見事に演じきっていたと思います。やっぱり、ゴジラを研究するのは日本人であってよかったと思いました。後は、軍人さんが一杯出てきて格好いい出撃を見せるのは、戦車や船を貸してもらうためにはしょうがなかったのかなと。吹き替えに関しては、役者さん主体だったのか、あまり知った人がいなかったのが残念でした。

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2014/08/02

[REVIEW] Transcendence

映画『トランセンデンス』公式サイト  http://transcendence.jp/

  人の意識を移植したAIと言うのは、アイデア的には斬新なものではないと思います。ただ、人を越える知識を手にしたAIが世界征服を企み、それを人類が阻止するという、ありふれたというかハリウッド好みの勧善懲悪作っぽいニュアンスが強調されていたのは残念です。
  そもそも、世界的科学者がポロニウム中毒などという胡散臭い方法で殺害されると言う展開からして怪しさ爆発です。ポロニウムなんて希少な物質が、大規模とはいえテロ組織に簡単に手に入るはありなのかと。もっと簡単に手に入って有効に殺害する毒物など山のようにあるはずです。まあ、そうやって緩やかで避けられない死と言う舞台装置があってこそ、脳の内容を移植しようなどと考えると言うことなんでしょうが…。そして、どうにかAIへのデータ移植に成功した後、アメリカの田舎町にデータセンターの建造が始まります。これも、はじめの一歩としてならともかく、恒久的な解決策としては疑問です。ネットで繋がった世の中、リスクを考えてもデータ拠点は分散化しておくべきところです。
  突っ込みたい箇所は多々ありますが、それ以上に、終盤でほぼ神と化したAIの行動がホラーも真っ青な描かれ方をしていたのが残念です。砂漠の砂を介して人間を操って、銃弾に打たれてもゾンビのごとく復活するとか、SFを通り越してホラーです。そしてクライマックス、結局妻のアップロードを受け入れる経緯となった葛藤もゴチャゴチャしてよくわかりませんでした。最後の最後、人類からネットが奪われて大変なことになって物語が終わるわけですが、これが恒久的なものなのか、それとも一時的なものなのかがよくわからなかったのも残念です。現状のバックアップ設備等を考えると、ウィルスプログラム一つで諸悪を元から絶つのは難しいと思うんですけど…。
  SF的なアイデアとしては悪くないと思うし、嫌いではありません。ただ、それを一般受けさせるための単純化やモデル化の時点で、色々残念な描写の連発になってしまったのが残念です。その意味で、あまり映画化には向かない作品だったと言う印象です。

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