« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月

2014/07/20

[REVIEW] 思い出のマーニー

スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』公式サイト http://marnie.jp/index.html

  絵柄はジブリですが、ストーリーに関してはジブリではなかったなぁ…、という感じでしょうか。少なくとも、子供に見せて手放しで喜ぶ内容でなかったのは確かです。
  札幌から喘息の療養のためにやってきた主人公の一夏の思い出と言うお話で、その設定自体が昭和だなぁという話はさておき、最後の種明かしの強引さがやりすぎではないかと…。マーニーが自身の祖母だというのは偶然にしては出来すぎるし、周りがそのことに全く触れないしそもそも知らないのもどうなのかと。まるで夢の話のごとくフワフワした話が続いて、最後にこうですと種明かしされても、それはどうなんだと…。
  結局のところ、主人公の体験というのは夢ということになるんでしょうが、その割にはしっかりと描かれていたように思います。ちょうどいい具合に洋館に引っ越してきた女の子が日記を持ってきたり、ちょうどいい具合にマーニーを知る女性が絵を描いていたり、繰り返しになりますがストーリーの強引さは否めません。種明かしの部分は涙を誘う展開ではありますが、それもどちらかと言うとお年寄りが好みそうなお話です。それ自体が悪いとは言いませんが、ジブリ映画として、子供をないがしろとは言わないでも重きを置いていないのはどうなんだと。ターゲットは子供でないというのなら、まあそこそこに悪くはない映画だとは思うのですが、それならアニメでやる必然はあったのかと言われると疑問です。
  ただ一つジブリらしかったのは、杏奈とマーリーの声の棒さでしょうか。サブキャラも含めて、そこに関しては毎回の事ですが、ぶれることのないジブリ映画だったと思います。

|

[REVIEW] Maleficent

ディズニー映画『マレフィセント』公式サイト http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/maleficent/

  昨今、一部ではやっているダークファンタジーの雰囲気を漂わせる作品だったなぁと言う印象です。色々な意味でお子さまにはお勧めできないと言うか、はなからターゲットが違うと言うか…。主役がアンジェリーナ・ジョリーということで単純なお子さま向け作品にはならないだろうとは想像できましたが、エンディングに関しては予想の斜め上でした。姫様を眠らせる悪い魔女を熱演してくれるかと思いきや、そういう話ではなく、おまけに結末まで大きく変えてしまうとは。まあ、さすがにアンジェリーナさんを滅する事は出来なかったということでしょうか(笑)
  個人的にはマレフィシェントは序盤の可愛い頃の方がよかったと思います。もちろん、メインのアンジェリーナさんの演じていたのもそれはそれで魅力的だったのですが、あの可愛さの後で見せられると、ちょっと違うよねという感じです。まあ、狙ってやっているから問題ないでしょうが(笑) オーロラ姫ももちろん可愛かったのですが、個人的には幼少のマレフィシェントさんにはかなわなかったかなと。
  原作にはないバトルシーンとかも満載で、特にクライマックスの国王軍対マレフィシェントの戦闘シーンは、なかなか見応えがあったと思います。まあ、十数年間切り離されていた羽根が未だに健在だったりするのは、さすがファンタジーだと言う感じでしたし、カラスがドラゴンに変身するのもやりすぎじゃないかとは思いましたが、まあファンタジーなので何でもありでよいかと。そもそもアンジェリーナさんが魔女を演じる事自体がファンタジーと言う話もあるだろうし(笑)
  特に序盤やクライマックスの戦闘シーンは結構迫力があっておどろおどろしい面もあるので、ディズニー本来のお子さまにはあまり見せられない映画かなと言うきはしないでもありません。それでいて妖精の飛び回るシーンとか王子様との出会いとかには、しっかりディズニーらしさを残しているので若干のちぐはぐさはあると思います。ただ、結末についてはしっかりディズニーしていたなと。それはそれでどうなんだと言うきもしましたが(笑)
  まあ、つっこみどころは満載でしたが、深見さんのマレフィシェントはとっても魅力的だったと思います。そして、若干たどたどしかったオーロラ姫が、上戸さんだったと知ってなんとなく納得できました。そういう情報が伝わってこなかったのは、最近忙しくて映画サイトとかみれてなかったせいなんでしょうが、驚かされました。

|

2014/07/13

[REVIEW] Divergent

映画『ダイバージェント』公式サイト http://divergent.jp/

  戦争後の世界を描いたという意味ではSFになるとは思うのですが、その実は底辺からははいあがる女の子の格闘アクションの印象が強いように思いました。ただ、女の子がリアルに殴りあって鼻から血を出しているのはちょっと…、という感じではあるのですが。
  遺伝子とか性格によって5つの世界に振り分けるという前提ながら、最終判断は本人にゆだねられるというのが、権利とかにうるさいアメリカっぽいかとは思いました。5つの振り分けで過不足はないのかと言う話はさておき、どの勢力も属せまいと浮浪者になったり最悪殺されるというのはなんともすごいディストピアです。
  そもそもどうして命をねらわれるのかとか、5グループの力関係がどうなっているのかとかはあまり深く描かれず、トリスちゃんが殴ったり戦ったりするシーンが描かれます。そしてダイバージェントは洗脳をされることもなく最終的に敵と戦うことになるわけです。さらに、シカゴ以外の世界がどうなっているのか、ほんとに人類がほぼ滅亡したのかとか、ともかくつっこみどころにあふれた作品です。
  そしてどうにか洗脳を解除したものの、トリスちゃんとそのメンバーが列車に飛び乗ったところでおしまいです。危ういながらも保たれていた5派閥の調和が、博識の暴走でどうなったかとかは一切描かれることはなく、「私たちの戦いは始まったばかりだ」で終わられても…。まあ、続編は作りやすいなぁとは思うのですが(笑)
  せっかくおもしろい世界観を構築下のだから、もう少しそのあたりをしっかりと描いてほしかったと思います。戦うトリスちゃんを描くためだけなら、こういうSF設定は別になくてもいいんじゃないかとは思いました。まあ、そういう映画だと割り切ってもいいんですが、それなら予告編のSF満載な見せ方に偽りありだぞと言わざるを得ません。おもしろい映画ではあったのですが、最後まで違和感が払拭される事は無かった感じです。

|

[REVIEW] Edge of Tomorrow

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』公式サイト  http://wwws.warnerbros.co.jp/edgeoftomorrow/

  原作は日本の同名のラノベではありますが、そのエッセンスを使いつつ戦争映画というかバトル映画を作り上げたというところでしょうか。いい意味でも悪い意味でも、宣伝で歌っているような「日本原作」を意識せず、ハリウッドのアクション大作として楽しむのが正しい気がします。
  タイムリープと言うアイデアや経験によってレベルアップしていくというのは、まどまぎでもほむらちゃんががんばってましたし、ハリウッドでも「ミッション8ミニッツ」という名作があったので、むしろ定番のアイデアのような気がします。それを敵と激しくやり合う戦争映画にしてしまったのが原作のすごさであり、それを採用したハリウッドのすごさなんだと思います。
  原作では普通の1兵士だったのが、映画では命令不服中での降格処分を受けていたり、実は広報担当で戦闘経験がなかったりとか、微妙に状況を変化させて、オメガを倒すまでのシーンをより映画向けにするのはいいとは思います。ただ、エンディングをハリウッド向けに変更してしまったのは、個人的にはちょっと残念でした。結末のほろにがさに重なるコーヒーという大人な香りが原作の良さのはずなので。ただ、映画としてこの変更は予想できていたし、ありなんだろうなとは思いました。
  アーマードスーツという未来の兵器をつかいつつ、でも乗り込むのがオスプレイというのはかなり違和感を感じました。戦車的なものや空母や戦闘機的なのはないのだろうかとか、色々思うところはないでもないですが、まあ、主人公とヒロインが体を張るのを見せるのがメインなのでしょうがないのでしょう。ミサイルで敵を倒しても見せ場にはならないですから(笑)
  森川君のトムクルーズはいつ聞いても安心品質です。それに絡んでくる軍曹さんが芳忠さんだったりするのも、渋いなぁとは思いました。そのほかの人はわかりませんでした。まだまだ修行が足りません。


|

2014/07/12

[REVIEW] THE NEXT GENERATION -パトレイバー 第3章

「機動警察パトレイバー」実写版プロジェクト 公式サイト  http://patlabor-nextgeneration.com/

  基本2話の上映なんですが、今回に関しては4話と5話のギャップが激しいというか、静と動の対称というか、そのあまりの違いに呆気にとられました。
  エピソード4は、暇なメンバー達が、準待機中にコンビニに買い出しに出かけて騒動に巻き込まれるというお話。始まりはカップめんが、と騒いでますが、そもそもコンビニに機関銃やC4を保持したテロリストがやってきたり、それで明ちゃんのベスパが銃撃されたり、そして銃剣を持ったサーシャさんが突撃して銃撃戦を繰り広げたりと、ある意味無茶苦茶です。話としてはつっこみどころ満載ですが、この回は大田さんのアクションシーンを堪能する話なので、細かいことは言わずに見るのがいいと思います。ただ、日本でやるならせめて機関銃ではなくピストルで押さえておくべきかと(笑)
  エピソード5に関しては、久々に押井節全開というか、前半にパトレイバーどころか特車二課の面々さえ出てこない時点で、映画のパトレイバー3に通じるところがあったと思います。ただし、選んだ内容は熱海に現れた大怪獣とか。いちおう頭は出てますしイメージも公開されていますが、結局正体不明のまま後半に続きます。出演者や監督からして、「どうなの」と言われているようですが、まあ、長いシーズンなのでこれくらいの遊びは全然OKだと思います。いわゆる温泉回ですので(笑)
  いつの間にか第3章まできましたが、話が進むにつれてどんどん破天荒になるというか、ギャグアニメのような演出が増えてきているのは、どうなんだろうと思いつつもしっかり楽しんでいます。まだ半分にも到達していないだけに、これから何が起こるかはわかりませんが、とりあえず特車二課対怪獣の戦いはありそうな予告で安心しました(笑)

|

2014/07/06

[REVIEW] 聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY

映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』   http://saintseiya2014.com/

  さすがにTVシリーズで2クールかけて描いた内容を90分に納めたということで、特に原作ファンに、はしょっている印象を与えるのはしょうがないとは思います。物語の背景や情報の説明が足りない感は否めませんが、それを承知の上で格闘シーンに重きを置いた作り方は間違っていないし堪能できました。
  一番変わったなと想ったのは、アテネさんがツンデレお嬢様から普通の女の子になってしまったところでしょうか。TVでは自分の宿命を承知の上で強く振る舞うという覚悟にしびれたものですが、今回は普通の女の子が状況に巻き込まれ成長していくという描写に重きが置かれました。まあ、それはそれで悪くはないのですが違和感を感じてしまうのはしょうがないところです。
  そしてセイントのみなさんも、突然現れて戦って、そして聖域に乗り込むという無茶ゲーに挑むことになります。特に一輝と瞬の関係性が全く見えなくなっているところが残念でアス。「あいつは群れるのがきらいだから」って、そういう問題じゃないでしょうと(笑) ゴールドなセイントのみなさんも、敵なのか味方なのかよくわからないというか、全部で何人いるんだよと。教皇の無双ぶりに気づけなかったり、最後のバトルをセイヤにおまかせにしたりとか「きみたちは何のためにいるんですか」と…。それでいてエンディングではしっかりアテナの後ろに立ってたりするのだから困ったものです(笑)
  声優さんは当然一新しましたが、まあ別の作品と課しているのでそれはそれでOKでしたし、ナイスなキャスティングがされていたと思います。ただ、アテナにプロの声優を使わなかったのはどうなんだろうなぁとは思いました。そこまでやるのなら主題歌も任せろよと…(笑) 色々な意味でつっこみどころは満載ですが、CGアニメ映画としての出来は悪くは無かったと思います。

  

|

[REVIEW] 攻殻機動隊 ARISE border:3 Ghost Tears

攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL- http://kokaku-a.jp/

  ある意味攻殻らしからぬ大人のラブストーリーの描かれた作品でした。男と女の関係はよくある話ではあるのですが、それが義体同士ともなると、なんとも話がややこしくなるというか。まあ、その話の複雑さ、奥深さが攻殻らしいとも言えるのでしょうが…。
  義体を利用した爆弾と、紛争地域への武器持ち込みと、そこでの国内派と海外派の争いとか、相変わらず難しい問題を見せてくれます。元々が、義体とネットと人間の関わりなんて難しいテーマを扱っているところに、そういう政治的な問題を絡められると、1回みただけでは作品の全容を理解しきれないというのが正直なところではあります。まあ、それも含めてこうかくの良さだとは思います。

  なにやら男をとっかえひっかえの状態が続く素子さん、部隊でも話題になっている様子です。それはそれとして仕事をしっかりとこなしてはいるのですが、メンバーにからかわれるのも必然というかなんというか。しかし、義体技師の恋人がなにやら怪しいことに絡んでいるというのが、類は友を呼ぶというか、トラブルから逃げられないと言うか…(笑) そして、トグサさんが今回も大活躍。別件の捜査のはずだったのに、その事件がいつのまにか9課と繋がって、結局素子さんにスカウトされることに。その大事な話の最中に子供が生まれて、というのがしまらないところではあります。
  一話ででてきた上司さんとか、新しい義体さんとかが出てきて次話への伏線もばっちりというところでしょうか。そして珍しく映像が出来ていた第4話。これで無事大円団となるのか、実は好評で続きが作られるのか、見応えがある作品だけに、予定通り4話で終わるのは惜しいなぁと思います。本当ならTVで毎週みたいところですが、このクオリティを続けろというのは酷ですからね。まずは4話を楽しみに待ちたいと思います。

|

2014/07/05

[REVIEW] OVA:ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト http://girls-und-panzer.jp/

  ともかく戦車がすごいです。ぐるぐる回る動きも砲撃の爆音もけた外れ。OVAの先行公開と言う形を取っていますが、これをそのまま劇場版と言っても問題ないくらいです。
  今回のストーリーは、タイトルが示すように、「幻のアンツィオ戦」の近辺のストーリーがメインになります。本編ではさんざん盛り上げておいて戦闘シーンは「勝利!」のシーンでおしまいという肩すかしな状況だっただけに、戦闘シーンとアンツィオメンバーの可愛さを堪能出来ました。ちまちまと動く戦車とそれを起こして乗り込む女の子、それにアンチョビさんのツインテがとっても可愛かったと思います。
  そして、大洗方面でも、本編で拾いきれなかった色々なシーンが回収されています。船底にあった戦車をどうやって回収したのか、どうして風紀委員が戦車に乗ることになったのか、さらに最終回間際に登場した謎のメンバーなど、あんまり伏線の回収になってない気がしないでもないですが、TVシリーズのファンにはにやりとさせられるシーン連発なのもよい点だと思います。さらにミリタリーファンにとっても、イタリア戦車の再現性は世界レベルだとか。そもそもここまでイタリア戦車をまじめに扱った作品がないらしいとか。そのあたりのこだわりも素晴らしい点だとは思います。
  OVAを見て思ったのは、みほさんは全国大会を通じて本当に強くなったということでしょうか。戦力的に劣性の状況を、知恵と勇気で乗り越えてきた様子を見れば、アンツィオ戦の快勝はむしろ当然に見えてきます。勝負よりも宴会の方を大事にしている時点でイタリアらしいといえばおっしゃるとおりなんですが(笑)
  これだけすごい作品ではあるものの、実は劇場編に向けたウォーミングアップと言うのが怖いところです。序盤から尺とか予算とか期限とかが大変なことになっていたみたいですが、それを補ってあまりある最高の仕上がりだったと思います。ただ、今からこんな調子だと、劇場版がどうなるかがかなり心配なところではありますが、まああせらず待ちたいと思います(笑)

|

« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »