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2014/06/14

[REVIEW] キカイダー REBOOT

映画『キカイダーREBOOT』公式サイト  http://www.kikaider.jp/

  特撮ファンが本気で特撮作品を作ったらこうなるというお手本の作品だったような気がします。特に前半部分のアクションでの入りはパーフェクトと言ってよかったと思います。全話をきちんと見たわけではないのですが、「キカイダー」という作品は、機械と人間の関わり方と言う難しいテーマを含んだ、ただの格闘特撮作品とは一線を引いた作品だったと記憶しています。アンドロイドと言う言葉も久々で、SFファンとしても楽しめる作品だったと思います。
  人間の姿を3D投射で表現しているなんて今風のギミックが語られる一方、肝心かなめの稼働動力については謎のまま。少なくとも原子力とかではなさそうですが、電池駆動だとしたらそれはすごい技術だなぁと思います。まあ、アンドロイドが立派に稼働しているという設定が重要なので、そういう細かい話は言ってはいけないのでしょう。
  宿命のライバルであるハカイダーとのバトルをメインとしたいのは分かりますが、正直マリの方とのバトルが気になってしまいます。まったくかなわない状況だったのに途中から存在感が消えて、でもエンディングではしっかり現れるとか。アンドロイドなはずなのに黒幕の美人秘書状態と言うのもいいんでしょうか、まあいいんでしょうけど(笑)
  一方、キカイダーにまもられるお嬢さんは、いきなり襲われたり投げ飛ばされたり災難の連続でした。でも、結局最後はキカイダーの稼働を決意とかしてますが、技術的にも資金的にもそれは困難を極める道な気がしてなりません。実はお父さんの秘密ノートとか、もっと言うと別荘の秘密施設とかが出てきたりするのかもしれませんが…。逆に特撮なんだから、そこまでやってほしいかなぁとは思います。
  アクションシーンは素晴らしいのですが、敵の目的がぼけているというか、つかみ所がないというのが残念でした。ハカイダーが敵だと割り切れれば問題ないのでしょうが、そういう終わり方でもないですし…。ただ、続編をにおわせつつとりあえず終了というのが、ハリウッドっぽい感じでいいような悪いような印象でした。

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