[REVIEW] Jack Ryan: Shadow Recruit
映画『エージェント:ライアン』公式サイト http://www.agentryan.jp/
トム・クランシー原作のジャック・ライアンが戻ってきたということで、結構期待していたのですが、思ったより地味だったなぁという印象です。非常におもしろくはあったんですが…。
今度のライアンは、会社勤めのサラリーマンです。投資銀行のコンサルタントかつ実はCIA所属だったりするのですが、サラリーマンなところに変わりはありません。それでも情報を分析して金の流れからテロ発生の可能性を導き出したりしているのですが、人手不足ということもあり自分で解決に向かう羽目にという不幸ぶり。ロシアに着くなり敵の用心棒に殺されそうになるわけで、このために海兵隊で鍛えたなんて設定を序盤で見せたのでしょうが、ちょっと前置きが長かったかなと。ヘリのシーンや彼女と出会うシーンなどは、長編シリーズの第1作としてはありなんでしょうが、果たして映画でやる必要があったのかと言われると疑問です…。
そうした前置きに時間を使ったことで、物語の舞台はロシアとニューヨークに絞られます。まあ、007やMIFが飛行機で世界を飛び回り過ぎだと言う話もあるのでしょうが、それらと比べると地味感は否めません。そしてライアン自体がまだまだ一流スパイからは遠いというのに、ビルに潜入して相手のパソコンをハック出来たりしているのも若干の違和感を感じます。なにより、相手のテロ組織の狙いを次から次へと導き出して対応するというのは、映画にしても出来すぎだろうと(笑)
結局、体を張ったアクションが見せたかったのかサイバー的なハッキングが見せたかったのか、はたまた戦う普通のサラリーマンの悪戦苦闘が見せたかったのか、いまいちよくわからないままに2時間がおわってしまった言う印象です。あと、敵組織としても、テロが失敗した時点で自分の身もアウトなんだから、自暴自棄で売りオペレーション実行なんて展開もありそうな気がしました。。
クリス・パインさんに見覚えがあると思ったら、カーク船長でした。ケネス・ブラナーさんもワルキューレあたりで見た記憶があります。とはいえ、ケビン・コスナーの存在感はさすが、もうすぐ60歳らしいのですが、渋いわき役が似合うようになったなぁと言う印象です。アメリカ方面で人気がでれば続編もあるし、そうすれば見に行くとは思いますが、日本では大ヒットはしないような気がします。
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