[REVIEW] The Hobbit: The Desolation of Smaug
映画『ホビット 竜に奪われた王国』公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitdesolationofsmaug/
風景の雄大さはいまさらいうまでもないことですが、本作ではそれに加えて殺陣の素晴らしさが加わったというのが大きな見所の一つになるかと思います。もちろん、アクションシーンは第1作でも見せ場ではあったのですが、それがますますパワーアップしたと言えるでしょう。目的地へ行くために森を突っ切ろうとした一行が、エルフに囚われたりオークに追われたりしながらもどうにか目的の地にたどり着き、そこでかつて国を滅ぼしたドラゴンと対峙するというのが今回の骨子になるわけです。三部作予定の二作目ということで、次回へ続くというつなぎ的な展開になるのはしょうがないでしょう。だからといって、無敵ドラゴンが麓の街に飛び去ったところでおわるのは、あまりにもという気がしないでもないですが…。
森のエルフに囚われた一行が、酒樽に入って脱出する川下りのシーンは、本作の見せ場の一つと言えるでしょう。激しい水流に流され、川の両岸には凶悪なオーク、そして追ってくる弓矢を巧みに操るエルフ達。結果としてオーク対エルフ&ゴブリンという構図になるわけですが、アクションシーンがすごいの一言。川の流れに乗ってリズムよく相手を倒していく様は爽快です。この一連のシーンを見るだけでも映画に行く価値があるでしょう。もちろん、本作の売りの一つであるドラゴンとの対決シーンもものすごい迫力です。まあ、一方的に逃げ回っているというのが正直なところではあるのですが、何せ融解した高温の黄金を浴びせられても怪我一つしない無敵キャラなのだから、それもやむなしでしょう。しかし、あのドラゴンは黄金の財宝の中でいつから寝てたんでしょう…。
前作から登場しているみなさんはさておくとして、個人的に甲斐田さんのエルフが直球ストライクでした。その声を聞けただけで映画に行ったかいがあるというものです。あと、高木渉君の「化物グモ」はなんとなく納得できました(笑)
正直、原作を読んでないので話的によくわからないところもありましたが、それでも迫力シーンの数々だけで十分に映画を堪能できました。このあたりのパワーで押してくるあたりがさすがのハリウッド大作と言えるでしょう。ちょっと時間は長いですが、それでも万人に見てほしい映画であることは間違いないです。オークの首がポンポン飛ぶのは、多少どうかなぁとも思わないでもないですが(笑)
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