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2013/12/22

[REVIEW] The Hunger Games: Catching Fire

ハンガーゲーム2  http://hungergames.jp/

  もう、ただただ「素晴らしい作品を見せていただいてありがとう」と言う、感謝と賛辞の言葉しか思い浮かびません。まさに2013年の代表作として自信を持ってお勧めできる作品だったと思います。
  タイトルこそ「ハンガーゲーム」ですが、今作に関しては前作ほどバトルを見所とはしていません。むしろ「アフター・ハンガーゲーム」的に、ハンガーゲームで奇跡の生き残りを成し遂げたカットニスとピータのその後、と言うのが前半の見せ場となっています。勝利の結果大金を手にした二人は末永く幸せに暮らしました…、などというおとぎ話で終わるわけもなく、勝者を待っていたのも厳しい現実と言うことだったわけです。
  実家を諸悪の根元の大統領が訪れて、そして脅しをかけるあたりからして、とんでもない事態だというのはわかりますが、それでもしっかり嫌みの一つを返すのがさすがカットニスです。さらに、ツアーのためにやってきたエフィに対しても最初は引っかかるところがあるのですが、記念大会が決まり、その準備を進めるにつれ、チームとしての連帯感というのも見えてきたり。
  そして今回の記念大会のハンガーゲームでは、ファイト以上にサバイブと言うのが重要になってます。毒の霧や稲妻や血の雨に洪水と、なんでもあり。しかもわき水さえない熱帯での戦いとか本当にどうかしています。同盟をくんだフィニックと衝突しながらも共に生き残ろうとしたり。ピンチになるとやっぱりピータのことが気になったり。そして、今回最大の弓でのショットの後、まさに予想もしない展開が…。このあたりについては、映画館でしっかりと驚いてほしいところです。
  中村さんのゲイルに命令される水樹カットニスさんも、なかなかキュートですが、そこに割り込んでくる神谷ピータも前回よりはヒーローぽかったようにおもいます。そして今回から登場したXX君も、最初はよくわからないのですが、ゲームの中ではしっかり同盟者として活躍していました。あとは生天目さんのジョアンナさんのあばずれぶりと、でも根はいい奴というのが結構ツボでした。もちろん妹さんなくぎゅーも相変わらずいい味を出していたと思います。
  あまりの大人気にあやかってか、三部作の最後となる次回は前後編に分けての公開と言うことになったそうです。ただ、今までの最大の見所だったハンガーゲームはあまり見られないシリアスな展開が予想されるだけに、今まで同様のセールスを上げられるかは興味深いところです。ハンガーゲームの描かれないであろう最終作ですが、この世界観の結末が描かれるという意味でとても期待しています。それまでは、原作を読むのを我慢し、映画館での新鮮な驚きを満喫したいと思います。

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