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2013年6月

2013/06/22

[REVIEW] 攻殻機動隊ARISE #1

攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-公式サイト  http://kokaku-a.jp/

  軍人墓地で痛いの調査をする課長たちと、そこに立ちはだかる素子さん。しかし棺桶の中にはやたら強い幼女の義体。色々あって、公安9課からの調査依頼を受けて上司の殺害の調査を依頼され。見たようなメンバーが出てくる中、素子さんが容疑者扱い…。そして中佐の遺体を発見し、真実へ。内部告発を阻止するために部隊一同で中佐を殺害とか。色々釈然としない事件ではありましたが、 結局素子さんは軍を離れることに…。
  難しい話でした。1回見ただけでは話の筋が良く分からないと言うか、それだけ政府や軍の中には故意にしろ偶然にしろ色々な闇が潜んでいると言うことなのかも知れないのですが、ともかく色々なものが複雑に絡み合って、よくわからないうちに結末を迎えた、という感じです。
  前回までのシリーズと比べると、素子さんはまだ若いせいもあって無敵にはほど遠いです。ウィルスに侵されたり、格闘で悪戦苦闘して腕がもげたり。なにより、借金を返すために四苦八苦していると言う立場の弱さが泣けるところです。
  将来はパートナーとなるバトゥやトグサと部外者として遭遇。バトゥとは過去に色々面識がありそうですが、他の皆さんとは概ね初対面の様子。トグサさんが刑事だったり、サイトーさんが軍の潜入捜査官だったりしてますが、細かい話はまだわかりません。まあ、そのあたりも第2作以降で語られたり語られなかったりするのでしょう。
  今までの作品と比べると、ストーリーの結末もあるのでしょうが、爽快感に欠ける印象は否めません。当然作り手の方も狙ってやっているとは思うのですが、今までのファンの中には納得出来ない人もいるかもしれません。まだ1話が終わったばかりですし、今後どうなるかは見守っていきたいところです。
  敦子さんから真綾さんへバトンタッチされましたが、予想に反して違和感を感じることなく見れたように思います。結局、舞台設定とかが、いままでの攻殻とは全然異なる物だからということがあると思います。「今までのシリーズとは全然異なるけど、これはこれで悪くないな」と言うのが1話を見終えた時点での感想です。

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2013/06/16

[REVIEW] G.I. Joe: Retaliation

映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』オフィシャルサイト  http://www.gi-j.jp/

  戦争ものというかドンパチアクションものとしては、それなりにうまく出来ていたとは思うのですが、GIジョーの続編を名乗るのには、色々無理があるような気がしました。
  まず、前作であれだけ大々的に描かれたコブラが部下ともどもいきなり刑務所に囚われているのは違うだろうと…。悪者を捕まえては勧善懲悪が描けないし、それを捕まえるまでのドラマが重要なはずですが…。そしていきなり寝返った白忍者。悪くはないんだけど、唐突過ぎじゃないかと…。しかもそれを知らずにしれっとコブラの部下として潜入とか出来てるし、組織的にも甘過ぎです。
  一方のGIジョーサイドも、1つの作戦でほぼ全滅とか前作であれだけ豪華な秘密基地を備えていた割に、なんともあっけなかったなと。しかも工場一つの襲撃に全部隊を投入と言うのは少数精鋭にもほどがあるし、基地の残留部隊はどうなったんだと…。さらに元司令官になんの問題もなく会えたり、そこには火器や戦車まであったり、いかにアメリカとは言え、どうかしすぎです。
  最初の方では電子的な武器でブイブイ言わせていたのが、いつのまにか力わざと言うかむしろ拳での戦いになって、それも悪くはないけどなにかいきなり方針が変わるのはちぐはぐというか…。核爆弾が全部なくなったり、その後の秘密兵器というのは、まあフィクションだからいいとしても、秘密部隊を表彰するのはちょと…。そんな感じで突っ込みどころは満載ですが、ガン&アクションとしてはよくできた映画だったと思います。特に山でのワイヤーアクションの数々は一見の価値ありです。それと、パキスタンでの作戦と最後のアクションを見るだけで十分元は取れる映画ですし、そんなアクションが好きな人のために作られた映画と割り切っていくのがいいでしょう。

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2013/06/08

[REVIEW] ハル

劇場中編アニメーション「ハル」  http://hal-anime.com/

  悲しい映画です。それも止めどなく涙が流れるわけではないけど、なにか重苦しい思いに捕らわれるようなちょっと難しい映画です。
  事故で最愛の人を失ったクルミのために彼女の元に派遣されたロボットの奮闘ぶりを描くというのがメインになりますが、物語が進むにつれ予想外の展開を見せ、最後にはあっと驚くどんでん返し…。このあたりについては作品を見て驚いてもらいところなのでこれ以上は言えませんがともかくエンディングには驚かされます。後にして見返してみると、特に周りのみなさんの言動がかなりな複線になってはいるのですが、でも予想出来ない展開ではありました。
  最初に見て思ったのは、よく出来たロボットだなぁと言うこと。そしてじっちゃんはどうしてロボットを飾ることなく使っていたのでしょうか、というのは若干気になったところです。一家に一台と言うほど普及しているわけでもなさそうだし、街で売っているようにも見えないのですが…。後はボタン型の記憶デバイス、インターフェイスは前世代のゲームみたいですが記憶機能は優秀です(笑) まあ、そういうSF的設定を楽しむ作品ではないのでいいのでしょう、そもそも少女マンガらしいし(笑)
  日笠さんがまじめなヒロインをえんじてはいますが、出番は細谷君の方が多いです。ストーリー的にはハルに重点を当てた話になっています。ただ、日笠さん目当てで見に来た人でも、きっとストーリーの奥深さにしびれること請け合いです。いわゆるハッピーエンドな恋愛ストーリーではないけれど、こういう愛の形があってもいいのかなぁと思わせる良作だったと思います。無口でもクルミちゃんは可愛いし(笑)

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2013/06/01

[REVIEW] 言の葉の庭

言の葉の庭  http://www.kotonohanoniwa.jp/

  美しすぎる映像とは裏腹に物語の中に込められたリアルに胸が締め付けられ、涙が止まらなくなるようなそんな切ない作品でした。
  二人が雨の公園で出会って打ち解けていくのは、最初はほのぼのとさせられます。ただ、物語が進むにつれ、二人の置かれた立場が描かれていくと、いろいろ複雑な思いに捕らわれます。なぜ彼女が朝から公園に座っているのか、どうしてビールとチョコレートなのか…。それを真正面から問いかけるのも、後から思うと残酷な質問です。
  雨が降ると午前中をさぼる生徒も、生徒達からのいじめで学校にいけなくなる教師というのも、かなり前にド田舎で高校生活を送った自分には想像の範囲外ではありますが、今ではさほど珍しくない情景だったりするのでしょう。人をおとしめることにしか自分の存在価値を見いだせない人というのは哀れであり惨めではあります。被害者が出なければ放置して関わりたくないところではあります。
  最後の最後に告白する少年とそれに抱きつく先生ですが、それでストーリーが劇的に変わらないというのが16歳と27歳のリアルな恋愛といえるでしょう。先生は結局実家へ帰るし、生徒は学校で勉強を続ける。里帰りを思い直して同棲したり、先生を追って四国へ行くこともない。それどころか完成した靴さえ贈らない。元気だという手紙のみと言うのは、今風ではないかなと言う気がしないでもないですが、そこは古典の先生ということで(笑)
  世界を変える大きなイベントも大恋愛もない淡々としたお話ですが、だからこそ心を打つものがあるように思います。結局この二人がどうなったのかが描かれることはないのですが、それを想像するのもまた楽しいところです。そして裏テーマである「雨を好きになって欲しい」というメッセージは十二分に伝わったと思いますが、東京ではあんなに雨も雪も降らないよなぁというところはリアルに欠けたかなと言う気がしないでもありません。

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