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2013/04/20

[REVIEW] AURA~魔竜院光牙最後の闘い~

劇場アニメ『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』公式サイト  http://www.maql.co.jp/special/aura/

  最初の5分を見たときには、正統派異世界ファンタジーの開幕、と思ったのですが、その実、もっともファンタジーから離れた世界のお話でした。
  完全にハッピーとは思わないのですが、まあ結末はどうにか救われる内容だったとは思います。むしろ、ああいうドリームソルジャーが存在するのが今の学校、というのがリアルだというのなら、それの方がむしろ問題のような印象を受けました。学校もピンからキリまで有るとは思うのですが、ああいう不良や昔で言うスケバンタイプのキャラと、ドリームソルジャー的なキャラが同じ教室にいること自体どうなんでしょうと言う感じです。
  作品の主張に関しては、外部の人があれこれいうより、実際に見て感じてもらうべきだと思うので深くは言いませんが、ラノベやアニメ映画と言う媒体だと、いじめる側へのメッセージは届かないんだろうなというのが若干残念ではあります。一つだけ言えるのは、学校っていうのは楽しいことばかりじゃないけれど、人生のすべてじゃないから、それにこだわることはないってことでしょうか。家で本を読んだり映画を見たり、即売会にいったりすることで得られるものもあると言うことです。
  とりあえず良子ちゃんは殺人的に可愛かったです。ちゅーにびょー的なところが残念というかむしろそこがいいと言うべきか、最後のシーンだけを見に映画を見に行ってもいいような気がします。後は、まりーなさんのいじめっ子ぶりが実に板に付いていたように思います。ああいう女王様キャラもいけるというのは新たな発見でした。ただし、金元さんの認識ができなかったのは、個人的には残念だったと思います。言われればわかるんですけどねぇ…。
  色々考えさせられる映画ではありましたが、多少人と異なっているからといっていじめに遭うような残念な世界にはすみたくないと言うのは間違いないところです。まあ、社会に出れば選択肢が学生より増えるのは確かなので、あまり学校にこだわることもないんだろうなぁと言うのは、きっと今は当事者ではない年寄りの戯言になってしまうのでしょう。願わくは、リアルの良子さん達にたいして、一郎君のようなスレイブが現れることを願わずにはいられません。

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