[REVIEW] 劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME
「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト http://www.hanasakuiroha.jp/
テレビシリーズの正当なサイドストーリーの映画化と言う意味では本当に文句のない作品だろう。2クールで色々一区切りがついた緒花と喜翆荘の面々だが、そこから少し戻って着物で走り回る姿が鑑賞できる。「緒花達が走り回る姿をもっと見たかった、という監督の思いはファンの抱いていた思いでもあったはず。
ストーリーは、緒花が古い業務日誌に母の記述を見つけて、その姿に思いをはせると言う形で皐月の女子学生時代のシーンが描かれる。「私、輝きたいんです」といいながらハチャメチャをやるシーンの数々、今と違って真っ直ぐだなぁと思いつつ、でも皐月さんらしいよなと共感を得たり。旦那さんとの衝撃的な出会いとかは、青春だなぁと…。しかし制服でプールに飛び込んだり、いきなりキスをしたりするのはどう考えてもやりすぎだとは思うのですが(笑) まあ、真っ赤になるあたりがまた可愛かったりもするんですが。
そしてなこちさんにもみんちさんにもそれぞれのストーリーが用意されている。両親がいないときに行方不明になった妹を探し回るなこちさん、いいお姉さんぶりというかお母さんぶりというか。家でこまめに世話を焼くシーンに、なこちファンは大満足でしょう。そしてみんちさんも料理のことで悪戦苦闘。徹さんにほめてもらいたい一新で空回りするあたりの真剣さと、「プリティ」で赤くなって叫ぶあたり、みんちファンのつぼを突いているなと(笑)
今回、一皮むけたのが巴さん。もともと欠かせないサブキャラではあるのですが、お笑いキャラとして覚醒、最高です。こんな役をやらせて大丈夫なんでしょうか、とファンのみならずスタッフも心配してしまうほどでしたが、とりあえず能登さんが嬉しそうだったからいいんじゃないでしょうか。あの様子じゃ浮いた話は遠そうです。そして突然修行にやってきた結名さんもエロカワぶりを爆裂させてました。おはなさんに胸をつかまれて「アーン」もよかったのですが、それ以上に仕事ができる娘だというのに感心しました。
ともかく、笑いあり涙ありで感動しまくりの大満足の映画でした。ただ、原作を知らない人に進めるには、特に背景の説明等で厳しいものがあるのも確かです。それでも「旅館で働く女の子が頑張る話」として楽しんでもらって、気に入ったらテレビシリーズも見てもらって欲しいと言う思いにとらわれました。ブルーレイは当然買いますが、もう1、2回劇場にも足を運ぼうと思います。
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