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2012年11月

2012/11/25

007を見返してみた(ショーン・コネリー編)

[01] Dr. No (007 ドクター・ノオ)  1962

主演
  ショーン・コネリー
舞台
  ジャマイカ
ミッション
  行方不明情報員の調査 → 月面ロケット発射を妨害の阻止
秘密兵器
  無し
見所
  第1作ということもあって結構地味。ジャマイカの海岸は美しい
お勧め度
  ★★★☆☆

[02] From Russia with Love (007 ロシアより愛をこめて) 1963

主演
  ショーン・コネリー
舞台
  イスタンブール(トルコ)
  オリエント急行
  ヴェネチア
ミッション
  暗号解読機「レクター」の奪取 & 敵情報員の亡命警護
秘密兵器
  ブリーフ・ケース(銃弾2、ナイフ、ソブリン金貨、催涙ガス付き)
  盗聴器探知機
  カメラ型テープレコーダー(オープンリール)
  ワイヤー付き腕時計
見所
  オリエント急行で旅をしたり中で格闘したりというのは鉄分多めの人にはポイント高い。
  そして最後のモーターボートでのバトルも見応え有り。
  でも、一番の目玉はセクシーなタチアナさんかな。
お勧め度
  ★★★★☆

[03] Goldfinger (007 ゴールドフィンガー) 1964

主演
  ショーン・コネリー
舞台
  メキシコ
  マイアミ
  ジェネーブ
  ケンタッキー
ミッション
  金の密輸に関する調査 → グランド・スラム計画の阻止
秘密兵器
  ボンドカー[アストンマーチン・DB5]
    防弾ガラス/回転式可変ナンバープレート/ホーマー受信機/回転式刃/煙幕/オイル/防弾板/助手席射出
  ホーマー(発信機)
見所
  何度かあるゴールドフィンガーとのバトルはしびれましたが、ガロアさんが寝返るのは唐突過ぎるかなぁ。
  でも、一番の見所は金箔のジルですよねぇ。
  ボンドカーの装備にはしびれました、結局捕まっちゃうんですが(笑)
  初期の作品ではイチオシかな。
お勧め度
  ★★★★★

[04] Thunderball (007 サンダーボール作戦) 1965

主演
  ショーン・コネリー
舞台
  ナッソー(バハマ)
ミッション
  強奪された原子爆弾の奪還
秘密兵器
  ジェット・パック
  ボンドカー[アストンマーチン・DB5] 
  ガイガー・カウンター(腕時計型/カメラ型)
  水中カメラ。8枚連写、赤外線フィルム対応
  小型ボンベ。約4分間の呼吸が可能
  放射性カプセル。味方が特殊受信機で位置を探知
  水中ジェットパック 底部のスクリューで高速推進。前照灯、水中銃2丁
見所
  スペクター側の原爆奪取までの行動は見応え充分。
  クライマックスの水中格闘は動きもにぶく、全体的に地味な印象
お勧め度
  ★★★☆☆

[05] You Only Live Twice (007は二度死ぬ) 1967

主演
  ショーン・コネリー
舞台
  宇宙空間
  香港
  東京
  姫路城
ミッション
  謎の飛行物体の調査 → 世界大戦の阻止
秘密兵器
  ボンドカー [トヨタ・2000GT]
  リトル・ネリー(機銃、Rランチャー、空対空ミサイル、Fガン、煙幕、機雷付き小型ヘリ)
  カメラ付きヘルメット
  ロケットガン
  タバコ型ロケットガン
見所
  いきなりボンドさんが銃撃されて死んでるんですけど、って何も本人を海に流さんでも…
 見所は日本の風景だとは思うのですが、日本人が見ると苦笑を禁じ得ないトンデモ映画なわけで。
 しかもボンドさんの見た目が日本人とかって…(笑)
お勧め度
  ★★☆☆☆

[06] On Her Majesty's Secret Service (女王陛下の007) 1969

主演
  ジョージ・レーゼンビー
舞台
  ポルトガル
  シルトホルン山(スイス)
ミッション
  ベッドラム作戦 → 殺人ウィルス拡散阻止
秘密兵器
  自動金庫開錠装置&コピー機
見所
  主役交代のせい、というだけではないんですが、スパイ物と言うよりラブロマンスだなぁ。
  アクションはあってもひたすら逃げるだけだし、それでいていきなりマフィアの手を借りて
  敵のアジトを強襲したり、なんかちぐはぐな感じ…。
お勧め度
  ★★☆☆☆

[07] Diamonds Are Forever (007 ダイヤモンドは永遠に) 1971
主演
  ショーン・コネリー
舞台
  アムステルダム
  ラスベガス
ミッション
  ダイヤモンド盗難の調査
秘密兵器
  偽指紋
  ボイスチェンジャー
  ワイヤー銃
見所
  ショーン・コネリーの復活もあって、評価はさておき久々007らしい作品だったかなと。
  とんでも兵器とか、いつまでも死なない宿敵とか、最後の最後まで危機一髪なところとか、
  いかにもと言う感じでお気に入りです。。
お勧め度
  ★★★★☆

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2012/11/22

[REVIEW] Argo

アルゴ http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/

  事実を元にした作品と言うこともあって、スクリーンから伝わってくる迫力にはただただ圧倒されます。時折挟み込まれる当時のニュース映像とかが、ちょっとぼけてはいてもリアリティを増すというか…。イラン国内から大使館関係者を脱出させるという不可能なミッションを、映画のロケを装って行うということ自体、「まさに事実は小説よりも奇なり」としか言いようがありません。さすがに、飛行機が飛び立つ直前に正体がばれるというのはさすがに脚色だと信じたいところですが、脚色にしてもハラハラさせられました。
  イラン革命と言うと今から30年前、当時の人質事件は確かに大騒ぎになっていたのですが、さすがに言われるまでは忘れてました。過ぎたときの長さを感じるとともに、それを忘れさせる出来事に溢れていることに驚きを感じます。ストーリーとしてはすごく面白くはあったのですが、こういう斬新な作戦は永遠に機密事項にしておいてもよかったんじゃないかなぁとは思います。いつまたこういう事態に陥るかわからないのだから…、などと考えるのは自分が日本人だからなんでしょうか。
  ドキュメンタリーというわけではないのですが、それに近い作品だと思います。爽快感はないかもしれませんがスリルは味わえる作品なのでスクリーンに釘付けになることは間違いなし。大規模な宣伝とかはなかった気がしますが、実は隠れた名作だと思うので是非とも見てほしい作品です。

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2012/11/17

[REVIEW] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q http://www.evangelion.co.jp/news.html

  前作のテレビ版からの古参のファンに対しては「TVのことは忘れて新しい作品を楽しんでください」と言うことを強く言っておく必要があるだろう。2つ目の映画でも終盤は完全にテレビとかけ離れたものになっていたが、今回に関しては完全オリジナルと言っていいストーリーになっている。
  第2作は「サードインパクトの到来」と言うコメントで幕を閉じたが、第3作ではサードインパクト後の世界が描かれる。サードインパクトの内容はさておき、世の中のありとあらゆる秩序が崩壊した世界で、登場人物達は新しい役割を演じている。そしてその世界は14年後という予想の斜め上な設定の元に成り立っているが、正直「まさかそういう展開に持っていくとは」と驚かされた。当然、ネルフ本部の模様も様変わりし、そこには綾波とカオルの姿がある。パイロットは歳をとらないという謎の設定の追加はあったが、母親の行方を副指令が語るあたり、多少なりとも分かりやすさを意識した演出なのだろうか…。
  戦闘もあるが、これも世界観の変化により、エヴァ対エヴァと言う予想外の対決を見せてくれる。そして2本の槍を抜いたところで…と言うのが今回の作品の骨子である。まあ、相変わらず難解で凡人に対して説明が足りていないのが、いかにもエヴァらしい(笑) 14年たったということで、ミサトさんが館長に、りつこさんが副艦長になってネルフと戦っているのは、まるで「トップをねらえ」を連想させる。クルーに新メンバーが出てきたのも、声優ファンにとってはうれしいところではある。もっとも、伊瀬さんははっきり認識出来たが、みゆきちさんやさやか嬢が認識出来なかった時点で声優ファンとしては、まだまだというかダメ過ぎだろう…。
  おそらくこの展開を予想出来たファンはいなかったし、自分の求めていたエヴァと違った人がほとんどだっただろう。あまりに急な展開に戸惑いを隠せないというのが正直なところだが、そもそもテレビ版で結末へ至れなかったことを考えると、これこそがあるべきエヴァの姿と言うことなのかもしれない。思っていたものとは全く違っていたが、十二分に堪能できた映画だったことは間違いない。もちろん、1回では消化しきれなかった点をチェックするために、あと1、2回は見に行きたいところではある。

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2012/11/13

[REVIEW] GOTHICMADE ゴティックメード-花の詩女-

GOTHICMADE ゴティックメード-花の詩女- http://gothicmade.com/

  この作品の最大の問題点は、「オリジナルのロボットアニメーション」と言う作者の思いが、観客にうまく伝わらなかったことだろう。精密な動きを見せてくれたとはいえ、ロボットアニメを名乗るにしてはバトルシーンが少ないというのはあるが、それ以上に「FSSの陰」から抜け出すことが出来なかったというのが問題だったと思う。
  都を目指す詩女を護衛する王子様と言う設定は、ありふれた話ではあるが、それだけに安定のストーリーである。戦いを嫌うヒロインと戦いの当事者の王子様のやりとりも悪くはない。ただ、それに重きを置くと、ロボットがわき役になってしまうのは仕方がない。わき役であるにも関わらず「ロボットをしっかりと見せたい」と言われても視聴者は戸惑わざるを得ない。
  あの絵柄や世界観を見せられると、普通のアニメファン、マンガファンなら、どうしても「FSS」を連想せざるを得ない。アニメを見ている間中ずっと「それで結局FSSの世界とはどういう関係があるの?」と思いながら映画を見ることになる。オリジナルだと作者に言われても映像と音声から受け取る印象はそれを否定する。そんなもやもやの中、物語がエンディングを迎える以上、すっきりしないのはしょうがない。
  誤解のないように言っておくが、アニメーションとしては非常に出来のよい作品だと思う。FSSや永野護を全く知らないアニメファンに見せたなら、若干派手さに欠ける面はあるが、きっとほめたたえてくれる作品だとは思う。FSSという作品のすごさが、正当な評価を妨げていると言わざるを得ないのが残念なところではある。もっとも、作者も積極的にその陰を脱却しようとしているように見えないのも確かではあるが…。
  この映画の後、どうにかなるのかなぁというのも気になった点ではある。当初30分弱、企画が映画になって70分となったとはいえ、これだけでおしまいにしてしまうのか…。せっかく造った設定や、宇宙時代なのに牧歌的な世界観がこれ1作で終わってしまうのはもったいない気がする。ただ、何か始めようとしたら「それよりFSSはどうした」と怒られてしまうのが、今の永野さんの立場であるのも確かなわけで…。
  中の人はベテラン揃いなところが逆に新鮮ではあった。川村嬢のヒロインなど、昨今ではそうそう聞けるものではないし、折笠嬢も久しぶりだった。なによりすっかり声変わりした佐々木君に驚かされた。ただ、そのキャストを見ても「やっぱりFSSだよね…」という印象を持たざるを得なかったのは確かではある。

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2012/11/11

[REVIEW] ねらわれた学園

ねらわれた学園 http://neragaku.com/

  まずはじめに断っておくべきことは、前世紀に公開された実写版とは完全に別物だということだ。時代背景も違えば実写とアニメの違いもある、むしろまったく同じに作ることの方が難しいが、それにしてもタイトル以外については完全に別物だと思った方がいい作品だった。
  一番感情移入しやすいのは、ヒロインの立場に立ってストーリーを見ることだろう。幼なじみという枠から踏み出したくても踏み出せずいらつくかも。そして転校生に一目惚れするも、彼の正体を知って苦悩するかおり。パラレルに描かれるヒロインの苦悩は、甘酸っぱくもあり、涙なしにはみれないストーリーだった。それぞれのヒロインに訪れる結末については、映画の骨子をなすだけにあえて伏せるが、これも涙なしには語れないストーリーだった。立場をヒーローサイドに帰ると、SF色満載のストーリーを楽しめる。突然現れた転校生と潜在的超能力者、しかも転校生は未来人であり、月から来たという意味では宇宙人でもある。制作が角川というのを思い出すと苦笑せずにはいられない。そして出会った二人がバトルと思いきや、一緒に海水浴。彼らを待ち受ける結末についても、是非とも映画館で確認してほしい。
  キーワードとしては「晴れ時々サクラ」である。春は桜の季節ではあるが、それにしても桜の花びらが多すぎだろうと(笑) まあ、大量の桜の花びらの中でも存在感を失わないヒロインやヒーローの存在感のたまものということなのだろうが。そして夏の海もまた印象的なシーンである。春、夏とこれほどまでの季節感を見せてくれたのだから、できれば秋や冬の情景も見たかったというのはわがままになるのだろうか。
  エスエフ的に見ても今風にアレンジしてすごく見応えのある作品になっていたと思う。時間旅行の原理については深くふれられてはいないが、それはあくまでツールとして、そこから派生する出来事を描いたという点で見事なエスエフと言っていいだろう。ヒロインたちの演じるあまずっぱさに隠れてはいるが、映画史に残るエスエフ映画だと思う。
  主人公にまゆゆを抜擢しているが、予想に反してすばらしい出来だった。何も言われなければ若手声優だと勘違いしたところだ。本人の努力とスタッフのサポートのおかげだろうが、文句なしと言っていい。周りの実力声優との演技でも全く違和感を感じることはなかった。もちろん、花沢さんや伊藤さんの演技も十分に堪能できる。ただ、戸松さんの声が認識出来ないのはまだまだ修行が足りないと反省せざるをえない。

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2012/11/03

[REVIEW] マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!

マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ! http://www.macross30.com/fb7/

  シェリルさんやランカさんは登場しますが、基本的にはマクロス7の話がメインです。ということで、マクロス7を見た人、もしくは噂で聞いた人にとっては実に興味深いダイジェストというかビデオクリップに仕上がっていたと思います。
  車で移動中の隊長を襲った鳥が、1本のビデオテープを残していったところから話が始まります。今時ビデオテープかよ、という突っ込みの中、ビデオに録画されていたのはファイアー・ボンバーの映像。なんでそんな映像があるんですか、と言う突っ込みはさておき、まるでテレビアニメを見ているかのような映像が流れていきます。まあ、設定に関して言いたいことは山ほどあるのですが、マクロス7の名場面が堪能できます。
  その後もビデオ鑑賞が終わったのを見計らって届けられるビデオテープ。そしてそれを見るために集まってくるメンバー達。そしていろいろなことがあって敵を打ち倒したところでビデオも終了して、シェリルさんとランカさんのライブで終了。まあ、なんていうか、ビデオクリップの構成としては見事としか言いようがありません。あのマクロス7のダイジェストを作ると言うことを考えても凡人に出来る作業ではないことは間違いないので。
  さすがに前世紀の作品ということもあって、マクロス7の映像は、今の標準からすると大きく劣化しているのは否めません。だからこそあえて光ディスクではなくビデオテープが届けられたという設定なんだと思います。まあ、バサラの熱唱シーンに関しては画質とかそういうのはどうでもいい話なので(笑)
  改めて思ったのは「マクロス7ってすごい作品だったんだなぁ…」と言うことです。とりあえず歌っとけとか「俺の歌を聞け」とか、当時としてはありえないでしょう…(笑) そんなはちゃめちゃな設定が最近になって「あたしの歌をきけー」なんてシェリルさんを生んだりしたわけですから、マクロス7、そしてその前のマクロスというのはホントにすごいものだったんだなぁと言うのがわかります。とりあえずマクロス7は1回ちゃんと観てみなきゃいけないなぁと感じられた時点で、制作側としては大成功だったと思います。
  マクロス7のファンにとってはよりいっそうマクロスワールドを理解するための教材として、普通のファンにとっては混沌のマクロス7ワールドへの導入の映像として、楽しめる作品立ったと思います。この映画にしろマクロス7にしろ、1回観ただけじゃ理解しきれない作品なのは確かです。監督がそう断言するのはどうかとは思いますが、でも事実なので、出来れば2回以上見ることをおすすめします。複数回見たからと言って理解できるかはわかりませんが、1回見ただけでは理解しきれないのは確かです。

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