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2012/05/19

[REVIEW] 虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜

虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜  http://www.nijiirohotaru.com/

  ちょっとノスタルジーを感じさせる絵と予定調和ではあるもののハッピーなエンディングのストーリーで涙を誘う、かなり大人向けの映画なのかなぁと言う印象を受けました。そもそも昭和52年、今から35年前くらいと言う時点で、若者たちは生まれていないわけで、そこにノスタルジーを感じるのはと言えば30代後半以降の世代になるわけです。そして水道も必要ないような山奥の田舎と言うのも、今となっては物語の世界の中の話になってしまっているわけで…。
  主人公の男の子が運命のいたずらから迷い込んだ山奥の里。そこで出会った女の子とは、因縁浅からぬ関係があったりするわけです。山奥であったおじいさんにスポーツドリンクをあげてなかったらどうなるかなぁ…とかなり心配なところではあるのですが、とりあえず一月ほど村で過ごすことに。ちょうどダムのせいで廃村になるタイミングと言うのも出来過ぎかなぁとは思わなくもないのですが(笑)
  ダムと言う近代化、そして都市化のなみによって失ったもの、そして失った人々との絆。色々描きたいことは沢山あって、かなりうまく描けている印象はあるのですが、エンディングのシーンだけはちょっとおとぎ話としても出来過ぎだったのかなと。結果として再会した二人がどうなったのか、女の子の目は見えるようになったのかとか、気になる点は全部おまかせでめでたしめでたしというのが若干引っかかるところではありました。ただ、それこそおとぎ話の神髄だと言われればおっしゃるとおりという気がするのでいいのかなと。
  一応大人キャストとして能登さんや桜井君がキャスティングされていますが、正直いなくてもよかったかなと。おとぎ話として終わらせるのだったら、大人の時代の後日談は、個人的にはなくてもよかったかなと言う気はします。ストーリーに関しては色々解釈があるとは思うのですが、手書き感あふれる映像描写については、ただただ感心させられました。あんなモニョモニョした絵をアニメとして動かせるのはすごいなぁと。あの絵と音楽を見るだけで映画ファンなら満足できるような気がします。
  夏になると思い出す日本映画の代表作にしたい、舞台挨拶で声優の皆さんが熱く語っておられました。ロボットも美少女も出ないし派手な戦闘シーンもないけれど、それでもすごくいい映画だったと思います。夏が来る度に見たくなる、まさにそんな名作映画だと思います。ただ、ここで描かれるような山村が、まさにおとぎ話の中の話になってしまいつつあるのが複雑な気持ちではありますが…。

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