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2012/02/21

[REVIEW] J. Edgar

J・エドガー  http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/index.html

  スパイ映画などではCIAやNSAの秋役といて語られることも多いFBIではあるが、数十年にわたって同じ長官が君臨するとなると、色々なことが起こるのは当然というかむしろ必然。そんな隠されたアメリカ史に向き合ったと言う意味で、実に貴重な作品といえるだろう。
  ストーリーが1920年あたりから始まる時点で立派な歴史と言うか時代劇、共産主義やギャングが幅を利かせており、たばこが薬的にもてはやされていたというのを改めて見せられると驚きを隠せない。その中で、FBIが今のような巨大組織に発展するまでのストーリーは実に興味深いものがあった。そしてストーリーのそこかしこに現れる実在の人物、カポネ、ルーズベルト、ケネディ、ニクソン。アメリカ好き、歴史好きにとってはたまらない映画だろう。
  晩年に疑心暗鬼から残念な行動にでてしまったあたり、フーバーも所詮は人のこというところなのだろう。過去の功績だけではなく、問題の行動もきちんと描いているあたり、意欲作と言えそうな気がする。アメリカ人でも、自分達が正義と認定したサイドが勝つ以外のストーリーを作れたのかと感心した、というのは失礼なのだろうか…。
  そんな表も裏もある長官を演じたデュカプリオはさすがとしかいいようがない。若い時の熱血漢も悪くはないが、年をとってからの演技が、ホントに疑心暗鬼にかられた老人であるかのようで最高だった。その他の周りを固める俳優さんも実力者ぞろい、とくにお母さんを演じたジュディ・デンチもいい味をだしていたように思う。
  ケネディ大統領の狙撃から40年近く、そろそろ隠されていたストーリーが出てきはじめるころというわけなのだろうか。この時期にこのような問題作と言われかねない作品が出てきたのは興味深いところではある。長い間世界の盟主として君臨し、そして今も君臨するアメリカと言う国の裏側を知ることができると言う意味で歴史好きに見てほしい作品である。もちろん、多くのデュカプリオファンにも自信を持っておすすめできる作品である。

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