[REVIEW]とある飛空士への追憶
映画『とある飛空士への追憶』オフィシャルサイト http://hikuushi-tsuioku.com/
まあ、なんていうか、なんとも心地よい映画でした。「みなさんがみたいのはこういうシーンでしょ」と言うシーンを嫌みなく見せてくれるというか。その意味で安心して見ていられる作品だったように思います。
男と女が同じ乗り物で目的地を目指して旅をするとなれば、そこにラブストーリーが生まれるのは必然なわけで、でも身分や立場を考えると結ばれるわけにもいかず。そんなジレンマの中での最適解と言うべきストーリーが、うまく描かれていたように思います。最初はぎこちない2人の関係が徐々に近寄っていって、最後に爆発寸前にまでいきつつも分かれていく。見ているときは気づかなかったのですが、まさに「ローマの休日」でしたね。そんな王道のストーリではありましたが、だからこそ安心して楽しむことができました。
なんで気がつかないかなぁと思ったらファラさんのどじっ娘ぶりがあまりにも直球ストライク過ぎてツボにはまったせい。それにしても2回も海に落とすとは、わかってるなぁって感じです。途中で髪を切ったりするんだから気づかなきゃいけなかったのですが…。最後に機銃が相手の翼を打ち抜いたのはよしとしても、怪我をしたシャルルを手当するあたり、姫様には見えなかったなぁと。まあ、ストーリーの本筋に絡むところではないから、つっこんではいけない箇所の一つだったのでしょうが。
基本的に申し分ない作品だとは思うのですが、ファラさんの中の人にまっさらの新人を抜擢したのはどうだったんだろうなぁとは思わざるを得ません。クライマックスのシーンとかはさておき、間とかがテンポが落ちるシーンではどうしても演技の不慣れさが目について、ぎこちなさを演出というにしてもちょっと…、とは感じました。それでも、シャルルとファラの切ないラブストーリーは、今年を代表する作品だったと思います。ほどなくブルーレイとかもでるでしょうが、見所満載の空戦シーンなどを含め、是非とも映画館で見てほしい作品です。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- [REVIEW] 花とアリス殺人事件(2015.03.21)
- [REVIEW] ラブライブ!The School Idol Movie(2015.06.14)
- [REVIEW] 攻殻機動隊 新劇場版(2015.06.20)
- [REVIEW] 百日紅~Miss HOKUSAI~(2015.06.21)
- [REVIEW] 台風のノルダ(2015.06.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント