[REVIEW]Transformers: Dark of the Moon
映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』オフィシャルサイト http://www.tf3-movie.jp/
アポロ計画の真実や、月の裏側の神秘性を使った設定は悪くないとは思うし、3Dの迫力は十二分に堪能は出来たのですが、映画の基本線が「アメリカ万歳」で、「戦争万歳」と取られても内容なだけに、面白いとすませてしまっていいのかと言う思いに捕らわれざるを得ません。
とりあえず色々なものが壊れます。街もビルも、そして人も…。前作までは人に関してはもう少し遠慮があったように思うのですが、今回は敵の砲撃で粉々に砕け散ってます。木っ端みじんになるのに赤色を全く見せないのが嫌らしいというか作意的というか、ちょっと納得がいかない点の一つではあります。
後は、相変わらず主人公さんは色々ありえない状況に巻き込まれてるなぁと。ビルが横倒しになるような状況から一同が無事に生還したり、いい感じでオプティマス一行や海兵隊と再会したり。いつのまにか国防省に出入りできてるってのも、かつての活躍があるとは言えおかしな話ではあります。そして極めつけはヒロインさんのメガトロンの説得。いや、まあ、クライマックスではあるけど、それが無事ですむわけないだろうと…。
アポロ計画の新旧の映像を組み合わせるあたり、なかなかうまく作ったとは思うのですが、そこにあったのがテレポーテーション装置といきなりぶちとんだものになったのは残念と言えば残念かと。もともと設定とかは無理難題で作ってきただけに普通と言えばそうなのかもしれませんが、前半がしっかり出来ていただけに違和感を感じました。
まあ、設定がどうとか倫理感がどうこうとかではなくて、3Dのアクションを楽しむための映画のはずなので、その意味では目的は十二分に果たしていると思います。ただ、一つだけ気になったのは、コンボイ司令は、後ろのトレーラーがなくても変身に支障はないのね、と言うことでしょうか。TVアニメは違った気がするんですが、コンボイ司令ではなくてオプティマスですしね。
声優さんに関しては安心のハイクオリティ、玄田さんとか銀河さんとかが聞けた時点で満足です。ただし、小林早苗さんの声が全く持って認識出来なかったのが悔いが残るところです。一応3部作でおしまいと言う話もあるみたいですが、とりあえず続けようと思えば続けられる終わりかたなのは、予想通りではありました(笑)
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