[REVIEW] 鬼神伝
鬼神伝 http://onigamiden.jp/
序盤からチャンバラがあって、終盤ではモビルスーツまがいのパワードスーツっぽいもののアクションシーンがあって、物語半ばには女の子とイチャイチャするシーンがあって、と見せ場満載なんですが、でも物語を全体を通して地味というか見せ場がぼけているかのように見えるのは、平安と言う1000年以上前の大昔が舞台なのか、あるいはあえて暗めの色調で描いている作風が原因なのか…。ともかく、なんか学校のホームルームで教育映画を見せられているかのような印象を受けました。
舞台は今と昔の京都です。寺町商店街あたりを自転車で駆け抜けたり、水路沿いの柳並木の下を歩いたり、神社の境内のシーンとかの詳細な描写は地元の人なら、あーと思うこと間違いなしでしょう。そもそも、神社仏閣にあふれる京都が舞台というのも、教育映画であるかのような錯覚を感じさせる原因の一つでしょう。そして主人公は京都に住むごく普通の中学生。平安の世ではなにやらすごい力を使ってますが、現在ではさえないごく普通の地味な学生…。学制服のシーンしかないし…(笑)
最初は貴族サイドのお坊さんに呼ばれた主人公ですが、鬼と呼ばれる勢力と出会って葛藤したり、そこでうじうじ悩むのが、いかにも普通の中学生らしく。そして反政府勢力の女のこと出会って、地味に色々あって…。当然、お色気とかはあるわけもなく、最後はまあ、めでたしめでたしと…。小中学生に学校で見せるには安心の作品だよなぁ…というのは間違いないとは思います。
アイヌを連想させる反政府勢力とか、琵琶湖の水の支配をたくらむお坊さんとか…、歴史的なことを交えて色々描いてはいるんですが、やっぱり地味なんですよね。描き方や演出が、今のアクションバトルとは対極にあるせいが大きいのかもしれませんが、ちょっと間延びした印象を感じる場所が多々あったかなと。過去現在を問わず京都の描写の丁寧さにはほんとに感心させられたのですが…。原作者的にも、子供が歴史を勉強する上での足がかりとなってほしいみたいなコメントをしているので、やっぱり教育的なというかおとぎ話的なところは意識したんだと思います。ただ、やっぱり平安と言う舞台は江戸時代や戦国時代と比べるとなじみが薄く派手さに欠ける印象はあるので、生半可な歴史好きではついていけない面はあると思います。ターゲットは小中学生だとは思うのですが、最近の派手なアクション満載の作品になれた子供たちに受け入れられるかは、ちょっと疑問のような気がします。
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