[REVIEW] SPACE BATTLESHIP ヤマト
SPACE BATTLESHIP ヤマト http://yamato-movie.net/index.html
スペースオペラとかSFというくくりで見れば、大変よくできた作品立ったと思います。2時間を越える長めの作品でしたが、時計を見たくなるような困った状況にはなりませんでした。ただ、アニメと比べると、「え~!」、と突っ込みたくなるようなシーンの連発であったのは確かです。
ストーリー構成が原作と違うのはいいでですが、敵をガミラスと呼称しているのに、それが非人間的生命体になっているのはどうなんだろうとは思いました。どうしてもそうしたければ、名前を変えるべきだろうと。後、イスカンダルへ旅だった経緯とか、そこで見たものとかが「新しい解釈」で描かれてます。これも、そこまで変えるんなら、違う名前でいいだろうと。そしてエンディング、そうですか、そういう終わり方をしますか…。「ストーリー」としてはありだけど、それは基本的に「ヤマト」じゃないよと…(笑)
そもそも、古代が軍を除隊したジャンク屋で、雪がブラックタイガー隊のエースパイロットって、どういうことですか。しかも雪さんはグーパンチで同僚パイロットを気絶させたりするって…。しかもいきなり古代を怒鳴りつけたり。いかに世の中にツンデレが浸透したからといって、それはあまりにもあれだと思いました。それに比べると、相原や佐渡先生が女性になったり、アナライザーーがトランスフォーマーになってたのは、まだ可愛いと思いました。
それでいて艦長さんのあのシーンとか、斉藤のあのシーンとか、真田さんのあのシーンとかがしっかり描かれているのがたちが悪いというか何というか。アニメからヤマトっていう船と気に入ったシーンを引っ張りだして、後は人気俳優を使ってラブロマンスを書いたなどと、特にアニメのファンに揶揄されてもしょうがないかなと。いっそ「Gセイバー」くらい別物にしていれば、そういう文句は出ないと思うのですが(笑)
あと気になったのは、イスカンダルまでの距離間が感じられなかったなと。いきなり「イスカンダルについた」とか言われても、「まだ、あなたたちほとんど戦闘してませんよねと。確かに映画は2時間強しかないけど、アニメ版はもっと色々描いてましたよね。「人間ドラマを描くために監督を変更した」というだけあって、アニメ版のファンが大好きな戦闘シーンの数々はことごとくカットです。その割に波動砲のシーンは多かった気がしますが。
まあ、色々突っ込みどころはあるのですが、それはアニメ版にもあったことなので、それも含めたヤマトなのだとは思います。ただ、アニメのファンとしては、わざわざヤマトの名前を使う必要はあったのかなとは思いました。まあ、完全オリジナルでスペオペな企画を出しても通らないってのは確かなんでしょうが。予想に反して見応えのあるいい映画だっただけに、そのあたりは残念です。ただ、エンディングの部分があまりにも間延びしていたのと、結末があんな感じになってしまったのは、個人的には残念ではありますが。キムタクファンにも楽しめるし、SF映画好きにも楽しめる内容に仕上がっているのは確かだと思います。
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