[REVIEW] 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- http://www.gundam00.net/
一番気になったのは、フェルトちゃんがショートヘアになってたのと、ねじねじちゃんがもわもわちゃんになってた事でしょうか。やっぱ2年という月日は、お年頃の女の子にとっては長い年月なんだなと。スメラギさんも若干ながら大人な感じが増しておりました。ほとんど飲んだくれてなかったのが若干残念ですが(笑) あと、ネーナさんは無理でしたが、ミーナさんが出ていたので満足です。さすがくぎゅさんですという、TVシリーズとは困った演技が担当できました。
フェルトちゃんが刹那を気にし始めたり、もわもわちゃんがティエリアを気にし始めたりしてますが、どっちも「人外のもの」とかしているので、ラブコメに発展する事がなかったのは残念なようなほっとしたような印象です。2時間という短い中では、そんなところまで面倒見切れないですしね。そのあたりはミーナさんにお任せという感じでした。しかし、あのネジの抜けた様子はさすが科学者という感じです。まあ、ちょっと予想外の方に飛び出てますが…(笑)
ガンダム史上初めて、敵が地球人じゃなくなりました…。その意味でガンダムと言うよりは「トップをねらえ」に近いような印象を受けました。漢字な説明スーパーとか、数で迫ってくる敵生命体とか、突然味方サイドに現れる救世主とか、まさにトップの世界です(笑) まあ、今の業界でトップの先例を受けてない人はいないでしょうしね…。
異生体との遭遇という意味では、「2001年宇宙の旅」とその続編あたりを思い出させました。木星から異変が起こってやってきた船がエウロパですし。これで木星が太陽になれば「さよならジュピター」だったんですが、さすがにそうはなりませんでした。ただコンタクトものという意味では、「スターシップ・トゥルーパーズ」が近いのかなと。そんな印象を受けるあたり、王道な作りをしていたように思います。
いきなり「コンタクト物」と言うのを持ってきたので、ガンダムで重要視される敵味方との対人関係のあたりは、あまり描かれていません。そのあたりはイノベーターとなった刹那君とヴェーダの主となった手乗りティエリアさんにお任せと言うことで。ああ、そういえばガンダムで絶望的戦いに赴いたのに、こっちサイドのメインキャラが誰も死んでないのは、さすがにどうなんでしょうと言う気はします。まあ対話はすべてを救うんでしょう。あと、エンディングに関しては、なんとも微妙というか突っ込んでくれというか、そこからどうしたいんだろうなぁ…とは思わないでもないです。まあ、とりあえず「お花」で終わった感じです(笑)
SF映画としては実に興味深くアニメ映画としてはすごく楽しめる作品でした。「ガンダムOO」としては正当な作りをした完結編と思うのですが、無印以来の意固地なガンダムファンにとっては受け入れがたい面も多々あったような気がします。それでもアニメ映画としては見応えのある力作であることは間違いないので、アニメファンならば是非とも見に行って欲しいところではある。
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