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2010/08/01

[REVIEW] Inception

映画『インセプション』オフィシャルサイト  http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/
  予告編を観る限り悪くない映画と言う予感はしていたが、本編を観ることによって、それがいい意味で裏切られた。「悪くない」どころではなく「今年を代表する映画」といってもいいくらいの映画だったように思う。
  テーマこそ「人の頭の中」と言うことで取っつきにくさを感じるものの、実際のところは「アクションムービー」あるいは「パニックムービー」の王道の連続、カーチェイスや格闘シーンのオンパレードであまり考え留事なしに楽しむことが出来る作りである。そこに精神的なスパイスが加えられるのだから、SFやサスペンス好きにはたまらない。夢の中に入り込むのはありふれているが、それを多重に組み合わせて結びつけたというのはアイデア賞ものと言えるだろう。

  デュカプリオの怪演もさすがの一言。シャッターアイランドでの精神を病んだ主人公にも敬服したが、今回の役どころの難しさはそれ以上。この複雑怪奇な役を演じきったのは賞賛に値する。また、ハリウッドの俳優相手に引けを取らない演技を見せてくれた渡辺謙氏の演技も賞賛に値する。

  ストーリーも驚きの連続、特に暴騰のシーンが最後のエンディングに見事に繋がっていたのには驚かされた。ただし、夢の中の夢と言う概念や、複数階層が絡み合って進むストーリーは、かなり脳細胞に負担をかける内容だ。時間の長さも考えて無理して吹き替え版を見に行ったのが結果として大正解だった。字幕版で、難解な内容に加えて字まで追うのは、かなりの負担になったことは間違いない。

  個人的には、精神世界への進入と言うのは少し前のSFではよく見られた概念だけに、結構すんなりと作品世界に入り込めた気がする。ただ、そういう概念と触れることのない人にとっては、ただただ難解なアクション映画という印象になってしまうのかもしれない。それでも、そのストーリーと役者さんの演技から、今のところ今年を代表する作品を見れた、というお勧めの感想を報告して筆を置きたい。其れほどまでにすばらしい作品だった。

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