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2010/05/01

[REVIEW] 劇場版"文学少女"

劇場版 文学少女  http://www.bungakushoujo.jp/
  なんていうか、すごくいいお話でした。大木の下で地面に引きずるほどのあり得ない三つ編みの女の子が、本をちぎって食べているときにはどうしたものかと思ったんですが、結果としてはすごくきれいなところにまとまった印象です。まあ「文学少女」って何だよという突っ込みは万人が抱くところだとは思うのですが、それは言わない約束ってことで、何とぞお願いします(笑)
  なにやらトラウマを抱えた主人公と、そんな主人公を陰から見守る女の子、そこに先輩である文学少女を絡めたよくある学園ラブコメ展開かと思いきやさにあらず。入院している女の子を交えた、昼ドラもびっくりのドロドロな物語が繰り広げられたのにはびっくりです。色々あった結果、どうにか一つの結末にたどり着くわけですが、それまでは本当に辛いストーリーです。まあ、その辛さがあるからこそエンディングが引き立つという話はあるんでしょうが…。
  そもそも、北海道に試験を受けに行ったはずの先輩が一日で戻ってきたり、手足が不自由だと言う女の子がいきなり歩き出したり、細かいところの突っ込みどころは満載ではあるのですが、まあそれは些細なことなので…。主人公とヒロインが再び歩き始めるまでの舞台装置だと思えば腹も立ちません。そもそも、文学少女の三つ編みのあり得ない長ささえ克服できれば、すべては許せると思います(笑)
  事前に、宮沢賢治に関する知識を押さえておけば、特に「銀河鉄道の夜」と「よだかの星」と「アメニモマケズ」あたりをきちんと予習しておけば、より深く楽しめたような気がします。僕も含めてなんとなく話を聞いたり絵本を読んだ人は多いと思うのですが、きちんとストーリーや詳細を押さえているかと言われると…、僕的にはかなり敷居の高い要求なので…。もちろん知らなくても十分に感動できるお話です。
  中の人的には、花澤さんが出ているという話は聞いていたのですが、いまいち認識出来ませんでした。あと、あーやさんは識別出来たのですが、奈々ちゃんを識別できない時点で、ダメダメでした。それ以上に御前とか、綾さんとかの認識が出来ない時点で、ダメダメなんだなぁと自分の普通さ至らなさを思い知りました。それはさておき、いきなり足が治った女の子が、ステージ上でアイドルとして歌い出したりしないで本当によかったと思います…。
  それにしても、ハルヒに続いてまたもや文芸部って「どんだけ好きなんだよ、角川さん…」って感じではあります。でも、本好きな女の子が集まってなにやらやっている…らしいと言う謎のベールに包まれた部活で、中では宇宙人っぽいメガネっこが本を読んでたり、おやつを後輩に書かせて食べたりすると言う面白い部活なら、是非とも高校時代にお世話になりたかったところです(笑)

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