[REVIEW] 劇場版『Fate / stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』
劇場版『Fate / stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』 http://www.fatestaynight.jp/index.html
序盤はTVシリーズと同様の流れでストーリーが進んでいく。ただし聖杯戦争についての説明や、マスターとサーヴァントの関係については、説明が無いわけではないのだが、ばっさり省かれている。セイバーさんの登場シーンや、桜ちゃんが可愛かったり、学校が大変なことになったりするのは、懐かしさを感じるシーンではある。ただし、話が進むにつれて少しずつ話が変わっていく。
今回のストーリーの主役はずばり凛ちゃんである。TVシリーズがいわゆる「セイバールート」を原作として彼女と士郎の関わりが描かれたのに対し、映画では凛ちゃんと士郎、そしてアーチャーの関係が描かれている。当然、エンディングの士郎とセーバーの感動的なシーンも、全く異なるシーンになるわけだが、これに関しては、この場でのネタばらしは避けたいと思う。TVと同様に感動的なシーンだったという事だけは保証する。
Fateの見所である戦闘シーンはもちろん健在、映画になったこともあり迫力倍増である。そしてそれによって流れる血の量も半端ではない。人によっては苦手な人もいるのだろうが、こればかりは作品の特性と割り切ってもらうしかない。正直、血に溢れた作品は好きではないのだが、英霊だからと妙なごまかしをせずに真摯に戦いを描いた結果と納得はしている。ただ、イリヤちゃんのシーンはちょっと…とは思うのだが…。後で気がついたのだが、PG12のレーティングを受けているようなので、お子様に見せるのは覚悟がいるかもしれない。まあ、レイティングがなくてもお子様に見せるのは問題という話もあるかもしれない。
僕のお気に入りキャラであるセイバーについては、残念ながら脇役に回った印象が強い。士郎との契約を破棄され、凛と契約をし、そして最後は挨拶も出来ずに帰っていく…。ヒロイン待遇ではないからしょうがないのだが、セイバーファンとしてはちょっとどころではなく切ない気持ちにさせられた。キャスターに捕まって縛られたり、妙に綺麗な衣装を見せてもらえたからといって、納得出来るものではない。
当作品については、ほどなくブルーレイで発売されるだろうし、いつかはTVでの放映もあるかもしれない。ただ、作品の最大の見所である戦闘シーンを筆頭に、一度は映画館の大スクリーンで見ておきたいところではある。Fateを知らない人にとっても十分楽しめる作品に仕上がっている事は間違いない。個人的にも、どうにか時間を見つけてもう1回映画館に行きたい作品である。
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