[REVIEW] 20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗
[公式] 20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 http://www.20thboys.com/index.html
コメント
予告とかダイジェストがくっついてるとはいえ、2時間50分は長すぎだろうと言うのが一番の印象。娯楽作なんだから2時間で押さえないと。最近は長いのが増えてきたとは言え、それでも2時間30分が限度だと思う。2時間なら勢いで一気に押し切ることは可能だろうけど3時間ともなるとね…。そもそも21時から見始めたら終電アウトだし、無理矢理20時上映に押し込んでよかったよかった。それはさておき内容ですが…。やっぱり歌は世界を救うって、それはどの「マクロス」ですか…、TBSなのにいいんですか(笑) そして街を破壊するバボちゃんっぽいロボット、フジのマスコットをそんな悪者にしていいんですか? まあ、実は「バボちゃん」じゃなくて足付きの「ボール」だとか、「マクロス」じゃなくて「課長王子」ですって言う話ならいいんでしょうが…、いいのか?
なんて感じで突っ込みどころは満載だったんですが、結局何を見せたい映画だったのか…。アクションなのか歌なのか、あるいは謎解きなのか、あるいは正義と悪との対決なのか、親子の愛憎劇、そして愛情なのか…あれもこれもと詰め込みすぎた結果、どれも中途半端というか描ききれずにタイムアップとなった印象は否めないかなと。まあ、最後のライブシーンは悪くないかなとは思ったけど、たかがライブにあんなに人が集まるものなのかなぁ…。
ワクチンに関しても、感染後に投与するのは治療薬だろうとか、そもそも感染直後に血を吐くような激しい病気に効くのか…、とか突っ込みどころは満載です。ワクチンを作る博士の台詞も、ワクチン作ってるのかウィルス作ってるのかわからなかったし。まあ、所詮は脚本を盛り上げるための舞台装置と言えばそれまでなんでしょうがちょっとねぇ…。東京を壁で囲うあたりで「ベクシル」を思い出したというのは内緒です。だから、前世紀の生活を強いられていたとは言え、人が人で有り続けていたというのはほっとしました。しかしあれだけの壁を作るのは、さぞかし大きな公共事業だろうなぁ…と思ったり思わなかったり(笑)
結局、なんとかランドのあのマシーンはタイムマシーンだったのかな、とか、エンディングのような事をしてその後の世の中はどうなったのかなとかSF的にも興味深いシーンがあったのですが、そういうのを一切説明なしにバッサリ切ってしまわれたのは不満です。あまりに突然な終わり方だったし。まあ「すーだら」って歌ってる作品だからと言われればどうしようもないのですが(笑) とはいえ、娯楽作品の3部作として見るなら、結構面白い話では有ったのかなと。アメリカンな作品のように徹底的なフィクションと言うわけではなく、適度にありそうな設定であり得ないストーリーを描くのが日本らしいというか。エンディングに納得できない人は少なくないかもしれないけど、そこまでのストーリーは十二分に楽しめる作品だと思います。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- [REVIEW] 花とアリス殺人事件(2015.03.21)
- [REVIEW] ラブライブ!The School Idol Movie(2015.06.14)
- [REVIEW] 攻殻機動隊 新劇場版(2015.06.20)
- [REVIEW] 百日紅~Miss HOKUSAI~(2015.06.21)
- [REVIEW] 台風のノルダ(2015.06.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント