[REVIEW] 20世紀少年 <第2章> 最後の希望
さすがに人気マンガ原作と言うことでストーリーはすごく面白い。原作を知らないものの、いや、原作を知らないから余計に話に引き込まれてハラハラドキドキさせられる。
いつのまにやらトモダチが世界的な知名度と行為を持って迎えられているというのには違和感を感じてしまうが、それはそれとして受け入れてしまえば、彼に振り回される人類の愚かさと言うかばからしさが見えて面白い。そもそも、小学生の作った「よげんのしょ」に世界中が振り回されている時点で笑い話でありおとぎ話である。第二章の完了時点では、ハッピーエンドとはほど遠いわけだが。
第1章から15年の時が流れ、カンナちゃんも高校生。とりあえず救世主らしいが、できるのは男どもをボコボコにすることとスプーンを曲げることくらい。結果として誰も救うことができず、状況に振り回されるだけのいらだたしさが伝わってくる。そして少しずつ謎解きも始まって、ウィルスの謎がちょっとだけ見えてきた。カンナのお母さんはあんな危険なウィルス作ってなにする気だったのかは気になるが(笑)
今回は回想シーンで歌を歌うだけだったケンジも、第3章ではカンナのお母さんともども復活する様子、そして物語は大団円となるのか、今異常に救いようのない未来が待っているのか、公開まで後5ヶ月弱、原作やネットを見ずに過ごす忍耐があるかと言われれば、正直自信がない。
当初は、日本映画だからどうかなと思っていたが、予想を裏切って悪くない出来、すごく楽しむことができた。なにより、実写であるにも関わらず、口と絵があっていて字幕がないと言うのは、いつ以来かわからないぐらい久々である…。日本映画もきちんと見なきゃというのを思い知らされた(笑)
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