« [REVIEW] 20世紀少年 <第2章> 最後の希望 | トップページ | [ENG] シアラー氏、ニューカッスル監督に就任 »

2009/04/01

[REVIEW] ヤッターマン

映画「ヤッターマン」公式サイト

  今年一番の怪作かなぁ、去年のスピードレーサーもすごいと思ったけど、より原作の設定を生かしているっていみですごい。やっぱり日本アニメの原作を日本人が作るってところで、独自解釈やごまかしが出来ないってことなのか(笑)

  そもそもオープニングがすごい。いきなり渋谷が廃墟と化してるし、そこにアクビちゃんやみなしごハッチのゴミが散乱してるし。しかもハチ公の像ならぬハッチの像って…。このあたりでアニメファン、タツノコファンに対するつかみはOK。さいころ型のロボットや、おだてブタをしっかり描いているのもアニメファンにはうれしいところ。ただ微妙にリアルっぽいのは評価が分かれるかもしれないが。3悪人の中の人がお寿司を食べてたり、おもっちゃまとナレーションは新シリーズだけどアニメと一緒な人がやっていたりするのも、アニメファンにはうれしいところ。さすがに富山さんって訳にはいかないけどね。

  そしてオープニングでいきなり体を張った戦い。確かにそういうのもやってたけど、そんな売りの一つになるほどやってたかなぁと言う疑問はさておき、ギャグ設定満載の戦闘シーンも見所満載。激しいアクションをこなしつつもお笑いとお色気シーンがあったり。作品全体を通して2号さんも博士の娘さんも、もちろんドロンジョ様も、自分を捨てて体を張った演技をしているなぁと…。

  ヤッターマン1号と2号の演技がぎこちないのは、アニメでもそういうものだからよいのでしょう。特にヒロインは新人にやらせるのがお約束の一つだし。ただ、深キョンのドロンジョに関しては、「喋らなければ立派なドロンジョ様なんですけどね…」と言うのがちょっと残念なところ。ひどい演技とは言わないが、アニメの小原さんのはじけた演技と比べると、存在感と言う意味で一歩どころではなく劣るのは仕方がない。吹き替え版とかでみたいところではあるんですが…。

  エンディングが原作と大きく異なるのはしょうがないだろうが、1号とドロンジョ様をラブラブにさせて、それに2号が嫉妬する、でも結局元の鞘にって、そんな中学生の学園ドラマじゃないんだから、ちょっとね(笑) 子供の1号2号に対する大人の悪者ってのが構図だから、ちょっと違和感を感じるところ。まあ、実写のドロンジョ様の魅力を引き出すためには、年齢を近づけないと、と言うことなのだろうが…。

  わざとアニメっぽく作られたCGは、スピードレーサーに通ずるものがある。ただし、お約束だらけのアニメ作品を、基本的にお約束を再現する形で実写化したから、スクリーンを見てクスリとさせられたのは、片手の数では足りなかった。映画で「今週」とか「来週」とか言ってる時点で、アニメ路線の強調と言うのがありあり。おまけに映画の最後には次週の予告、次週と言うにはむりがあるだろうけど、結構ヒットしてるので続編はGOサインが出るんじゃないかな。続編が公開されれば、もちろん見に行きます。

|

« [REVIEW] 20世紀少年 <第2章> 最後の希望 | トップページ | [ENG] シアラー氏、ニューカッスル監督に就任 »

映画」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [REVIEW] ヤッターマン:

« [REVIEW] 20世紀少年 <第2章> 最後の希望 | トップページ | [ENG] シアラー氏、ニューカッスル監督に就任 »