[コラム] 結局、序盤の騒動がすべて…
残り2試合を残して首位鹿島との差は勝ち点4。数学的に不可能ではないが浦和がタイトルを獲得するために奇跡が必要になったと言うことは間違いないだろう。結論から言えば、どんなに資金力、すなわち多くのサポーターの支持を得ているとはいえ、シーズン序盤に解任騒動を起こすようなチームがタイトルを取れるほどJリーグは甘くはない世界だったと言うことだ。
昨今の論評ではエンゲルスの力不足を嘆く声も見られるが、これは前から分かっていたこと。本当に超一流であるならオジェックは不要であったし、もっと実績を残せているはずだ。オジェック監督解任後、チームを立て直してどうにか優勝争いをするところまで持ってきた。おそらくコーチとしては優秀な人材なのだと思う。ただ、優勝争いをするところまでが精一杯だったと言うことだ。
解任騒動時点での選択肢はエンゲルスしかなかったのだろう。しかし、まだ優勝争いをしている最中に、後任監督の話題が出てくる、しかも関係者筋からと言うのがチームの混乱ぶりを表している。「この時期に視察などやめてくれ」という監督の声はもっともだ。そんな慌ただしい状況の中で、選手と監督にゲームに集中して勝利を収めろ、というのは酷な話だ。どんな状況でも100%ベストの力を尽くすのがプロの仕事ではあるが、身内に足を引っ張られている状況では、結果が出ないのも仕方がない。
100歩譲って、どうしても来季の体制作りを急ぎたいのならば、その事を監督にしっかりと話した上で動くべきだろう。4年以上に渡ってヘッドコーチを務めた人間に対して、そして序盤の混乱を立て直してくれた恩人に対して、あまりにも礼を欠く行為だ…。アジア王者になったおごり、サポーター人気にあぐらをかいた傲慢さといわれても仕方がない。
最後にサポーターに一言。無冠で悔しい気持ちは分かるが冷静に考えて欲しい。ミランだってユーベだって、マンUだってレアルだってバルサだって、無冠で終わったシーズンなど山ほどある。多少金があるからと言って、そんなに毎年タイトルを取れるという考えの方が傲慢だし他チームに失礼だ。そもそも、タイトル争いなど夢のまた夢というチーム創設期の苦しい時代に比べれば、全然ましな状況ではないか。たかだか1シーズンの不振に過度の反応を示すのは大人げないように見える。
[ニッカンS] 浦和の来季監督に理論派フィンケ氏
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20081111-428249.html
[コラム] オジェック解任騒動について思う
http://football-freak.txt-nifty.com/blog/2008/03/post_1e5f.html
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