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2008/06/06

[CL07/08] マンUの欧州制覇に思う

「ミュンヘンの悲劇から50年目のこの年に、マンUがビッグイヤーを手にすることが宿命付けられていた」などと、後付でそれらしい理由をつけるのは簡単だし、逆側の結果よりも世の中に与えたインパクトは大きかっただろう。ただし、それ以上に、今年のチーム状況をかんがみるならば、よりタイトルに相応しかったのはマンUであり、タイトルに相応しくないチームがチェルシーだった、ということは間違いない。

 あの場でチェルシーを指揮していたのがモウリーニョであったならば、最後の結果によらず、チェルシーと言うチームもきちんとした評価を得ていたことだろう。勝利にしろ敗戦にしろ、これからも続くヨーロッパサッカー界における貴重な1ページを記すことになったはずだ。しかし、肝心のモウリーニョは、ワンマンオーナーあるいはチームスタッフとそりが合わないという理由で解任を強いられた。監督力や選手の意見、ファンの声をないがしろにした解任が、堂々と行われてしまったのが今年のチェルシーである。だから言う、そんな理不尽なチームがタイトルを得なくて本当によかったと。

 もちろん、チェルシー個々のメンバーの奮闘には賛辞を送るし、ピッチ上の11人対11人と言う面で見れば、お世辞なしにどちらが勝ってもおかしくなかった。身内に不幸のあったランパード。いつものようにありえない運動量で守備をささえたエッシェン。そして完全復活を果たし攻撃の核として活躍したドログバ、スーパーセーブを連発したチェフ。もちろんこれ以外の面々も、欧州一のメンバーの称号を与えることに、能力的な問題などあるはずが無い。ただ、最大の問題であり、同時に不幸であることは、彼らが属するチームがチェルシーであり、そこにはあまりにチームに干渉しすぎるオーナーとそんなオーナーの暴走を止められないスタッフしかいなかったと言うことだ。

 マンUが勝利したことで、ミュンヘンの悲劇から連なるレジェンド、バルセロナでの奇跡に続く勝利、そしてベテラン健在と若手の台頭という、明るい面が強調されたヒストリーがCLの歴史に大きく残されることになる。もしもチェルシーが勝っていたら…。ランパードやテリーの美談が語られたのであろうが、同時に前監督とオーナーの確執、一部選手の乱心ぶりにも触れられざるを得なかったはず。チームの混乱を残り越えての勝利は、選手の評価こそ高めるかもしれないが、クラブの評価につながることはなかっただろう。結果としてこの勝利に喜びを感じ、同時にほっとしたサッカーファンが大多数になることは間違いない。

 ボビー・チャールトンの傍らでファーガソン監督がメダルを受け取り、プレーキャプテンのリオがチーム最多出場を果たしたギグスとともにトロフィーを受け取る。いろいろな歴史が積み重なり、そこに今年のビッグイヤーが重なる。今年、サッカー界が望んだ一番絵になるシーンがきちんと具現化した、という点は実に素晴らしく、下馬評通りの結果を出せたマンU関係者には感心するしかない。個人的には、プレミアリーグ同様、キャプテンとしてトロフィーを受け取る権利をギグスに渡したリオの態度に何か強い思いを感じた。「俺は次の優勝の時に一人で受け取るので」、そんな決意が見え隠れしているような気がしてならないのである。ギグス、スコールズがいなくなっても、マンUのマインドが消えることはないだろう。それはプレミアファンとしては嬉しくもあるが、レッズファンとしてはちょっぴり複雑でもあったりするのである。ともかく、マンチェスター・ユナイテッド優勝おめでとう!

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