[CWC2006] 決勝戦後コメント
アドリアーノ
とにかく幸せ。世界最高のバルセロナに勝てて、今はすごく満足している。とにかく前半
バルセロナの攻めを耐えて、チームが一つになってまとまった。故郷の妻や家族に感謝したい。
ブラガ監督(インテルナシオナル)
(1) 勝因
試合前の決め事を皆が頑張ってやってくれた。まず、しっかりとマークをすること。ボール
サイドのFWもディフェンスに行ってボールを奪うこと。スペースを失った彼らは四苦八苦
していたと思う。これがチームスピリットである。この結果は非常にうれしいしありがたい。
私のキャリアの頂点である。
(2)交代
アレックスはロングパスに頼りすぎる傾向があった。自陣でボールを奪ったら、ショートパスを
つないでカウンターを狙うにはバルガスが合っていた。
(3)戦術
個人マークを付けたのは、ロナウジーニョとジウリーの2人。あとはゾーンでマークしていた。
両サイドをマークして、ボランチがカバーに回り、サイドを攻められるとアレッシャンドレに裏を
狙わせた
(4)感想
選手たちには感謝している。彼らはチームのためにすべてを犠牲にし、よく走った。われわれは
(準決勝での)クラブアメリカよりも15~20パーセント多く走らないといけなかった。
選手たちの努力がなければ、タイトルは取れなかっただろう。世界最強クラブの監督になれた
ことを、とても誇りに思う。
ライカールト監督
(1)感想
起こりがちなことだと思う。サッカーはスポーツであり、ピッチには2つのチームがある。
今、必ずしも心の整理がついているというわけではないが、難しい試合だった。インテル
ナシオナルには心から祝福を送りたい。今日の彼らは力強く、われわれは勝てなかった。
(2)決定力の甘さ?
バルセロナの方がボールのキープ率は長かったし、ゲームを支配してもいた。だが、相手の
チームは少ないチャンスを逃さなかった。きちんとマーカーを付けており、そのことでわれわれは
かなり苦しんだ。決定的なシュートチャンスもあったが、スペースが狭かった。相手の守備が
素晴らしかったとしか言いようがない。
(3)コンディション不良?
この1試合だけでチームの評価を下すのは公平ではない。バルセロナには素晴らしい選手が
そろっている。今日はうまく(チームとして)機能していなかったし、意図したような展開が
できなかった。それだけの話だ。ピッチ上に2つのチームがあり、相手はインテルナシオナル
だった。それだけだ。
(4)結果について
確かに、現在の状況はあまりうれしいものではない。いつもマスコミは「負けたら失敗だ」と
言うが、私はそうは思わない。負けたら失敗ではない。私個人の失敗はあったかもしれないが、
しかしサッカーはスポーツなのだ。今回は不幸にもこういう結果に終わったが、チームとしての
失敗ではないと思う。
チームとしての失敗ではない。私個人の失敗はあったかもしれないが、いつも失敗は考えずに
試合に臨んでいる。われわれは決してやる気がなかったわけではない。ただ、ずっと高い気持ちを
保ち続けたり、ファンを喜ばせ続けるのは大変なことだ。ここから将来的に学ぶものはあるだろう。
(5)ザンブロッタを代えた理由?
(前半)最後の2、3分でけがをしていた。そんなに深刻ではないが、ピッチに出られる状況ではなかった。
(6)反省点
まず試合を思うようにできなかったこと。それだけだ。いろんな人たちに応援してもらい、
私たちのプレーを見守ってくれたが、時には敗れることがあることを分かってほしい。
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